劇作家/演出家のアンソニー・ハンプトンとパフォーマーのシルヴィア・メレクリアーリをコアメンバーとする実験的カンパニー『ロトザザ』。今回のポータブル・シアター「エチケット」は、一回につき二名の参加者がパフォーマーと観客に同時になれる約30分の体験型パフォーマンス(要予約)。
劇場・ホールの制作担当者、フェスティバル・ディレクター、プロデューサー、プロモーター、エージェント、カンパニーの制作者など、アーティストと観客をつなぐ「プレゼンター」が集まる舞台芸術のマーケット『東京芸術見本市2009(TPAM=ティーパム)』が、3月4日(水)より4日間、恵比寿ザ・ガーデンホール/ルーム(恵比寿ガーデンプレイス内)で開催される。
新しい作品を発見・流通させ、制作者のネットワークを広げる場を提供しているTPAMは、舞台芸術関係者だけでなく、芝居好きやダンスファンなどの一般者も参加できるオープンの場となっている。
『ベラルーシ・フリー・シアター(BFT)』 2005年3月に設立され、「国際現代演劇コンペティション」を毎年開催。公演はベラルーシの独裁体制による迫害の危険から秘密裡に行われ、現在までに11の作品を制作、14カ国で公演を行なっている。BFTの活動はヴァーツラフ・ハヴェル、ミック・ジャガーなどによって支持されている。 (c)Mikalai Khalezin
今回は国内外合わせて約100団体が参加し、海外からも韓国、英国、カナダ、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ハンガリーなどからフェスティバル・ディレクター、劇場のプロデューサー、アーティストが参加する。
メイン会場では、友川カズキ、三上寛、手塚夏子、dracom(ドラカン)など注目のアーティストによる実演パフォーマンス「インターナショナル・ショーケース」、大スクリーンを使ってアーティスト本人や制作者が映像で作品やプロジェクトを紹介する「ヴィジュアル・プレゼンテーション」、海外からの10団体を含む、約50団体が出展する「ブース・プレゼンテーション」のほか、舞台芸術の現在をさまざまな切り口で取り上げる「セミナー」の4つのプログラムが繰り広げられる。
写真:海外での活動も積極的におこなっているミュージシャンの友川カズキ(左)、三上寛
左より、ドキュメンタリー的演出・振付方法で注目を集める鈴木ユキオ、生きた自分の体を素材とし、実験を試みる「私的解剖実験」シリーズの発表をしているダンサー・手塚夏子、関西で最も注目されている劇団dracom(ドラカン)。プログラム「インターナショナル・ショーケース」でパフォーマンスがおこなわれる。
また、メイン会場の外でも2月28日(土)~8日(日)に東京近郊の劇場でおこなわれる約30団体の本公演やスタジオ・ショーイングを紹介する『TPAMショーケース』を開催。TPAM参加者に公演情報を提供し、チケットの斡旋・予約を代行する(別途料金が必要、事前に事務局へ問い合わせ要)。
『レニ・バッソ』 東京を代表するコンテンポラリーダンス・カンパニーのひとつ。スタイリッシュなダンスと映像、光、音響が絡み合って展開する視覚性豊かな作品を特徴としており、海外での評価も高く、近年では欧米でのツアーを中心とした活動を行っている。
TPAMの楽しみどころは、朝10時スタートのセミナーから夜のショーケースまで、丸1日舞台三昧の時間を過ごせることだ。これだけたくさんの舞台作品に短時間で触れられる機会はTPAMならでは。気になるアーティストのステージを見るもよし、セミナーで舞台づくりの裏事情を知るもよし、舞台芸術をより近くに、より深く知ることができる貴重な4日間を堪能してみよう。
『東京芸術見本市2009 / インターナショナル・ショーケース2009』
2009年3月4日(水)~7日(土)
※TPAMショーケース:2月28日(土)~3月8日(日)
会場:恵比寿ザ・ガーデンホール/ルーム 他
(東京都目黒区三田1-13-2 恵比寿ガーデンプレイス内)[地図を表示]
※TPAMショーケース 東京エリア各劇場
参加料金:1日パス4,000円/4日通しパス10,000円
【お問合せ】東京芸術見本市事務局 03-5724-4660
公式サイト
【提携イベント】
『フェスティバル/トーキョー』2/26より開催(webDICE)