08年アヴィニョン演劇祭でのダンテ神曲3部作など、次々に傑作を発表し世界を震撼させるイタリアの鬼才ロメオ・カステルッチ。新作『Hey Girl!』で初東京公演となる。 (c)Francesco Raffaelli
2月26日(木)~3月29日(日)までの約 1か月、東京芸術劇場(東京都豊島区)と周辺の2開場をメインにして、「トーキョー発、現代舞台芸術の祭典:フェスティバル/トーキョー」が開催される。東京文化発信プロジェクトの一環として“世界最先端の舞台芸術を東京から発信し、日本・アジアを代表する規模の祭典を目指す”というプロジェクト。“東京国際映画祭の演劇版”といえる演劇フェスティバルになりそうだ。
21人の女子高生のために書いた平田オリザの戯曲『転校生』に、演劇・美術界で伝説的な話題を集める飴屋法水が、SPAC-静岡県舞台芸術センターの製作により挑んだ衝撃作『転校生』の再演がついに実現。 (c)静岡県舞台芸術センター
新作や世界初演を含むパフォーマンスが全14公演。ベテラン演出家の蜷川幸雄や飴屋法水、平田オリザなどが参加する。それに加え、若手演出家・松井周やダンサーの井手茂太、白井剛のパフォーマンスといった多彩なラインナップになっている。その他、期間中には、池袋西口公園を使った野外イベントも行われる。
ドキュメンタリー演劇の手法で爆発的人気を誇るアーティスト集団リミニ・プロトコル。今回は20世紀を変えた究極のベストセラー『資本論』をテーマにした『カール・マルクス:資本論、第一巻』をおこなう。 (c)Sebastian Hoppe
今回のテーマは「あたらしいリアルへ」。それぞれのアーティストが捉えたリアルを、さらに来るべき時代へと進化させようとする意思の結実ともいえる作品達が並ぶ。国内外19組のアーティストによる「いま・ここ」の表現を見ることが出来るだろう。
フェスティバル/トーキョー09春
会期:2009年2月26日(木)〜3月28日(日)会場:東京芸術劇場[地図を表示]
(東京都豊島区西池袋1丁目8番1号)
あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)[地図を表示]
(豊島区東池袋4丁目5番2号 ライズアリーナビル2F)
にしすがも創造舎[地図を表示]
(東京都豊島区西巣鴨4-9-1)
上演スケジュール
チケット情報
■F/Tパフォーマンス
カール・マルクス:資本論、第一巻
演出:ヘルガルド・ハウグ、ダニエル・ヴェツェル(リミニ・プロトコル)【ドイツ】
オセロー
演出:イ・ユンテク【韓国】
雲。家。
構成・演出:高山明(PortB) 作:エルフリーデ・イェリネク
サンシャイン63
構成・演出:高山明(PortB)
火の顔
演出:松井 周(サンプル) 作:マリウス・フォン・マイエンブルグ
金柑少年
演出・振付・デザイン:天児牛大(山海塾)
Hey Girl !
演出:ロメオ・カステルッチ(ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ)【イタリア】
blue Lion
構成・演出・振付:白井剛
コウカシタ KOUKASHITA
振付:井手茂太
95kgと97kgのあいだ
演出:蜷川幸雄 作:清水邦夫
声紋都市 --父への手紙
作・演出:松田正隆(マレビトの会)
ユートピア?
作・演出:平田オリザ アミール・レザ・コへスタニ【イラン】 シルヴァン・モーリス【フランス】
転校生
演出・飴屋法水 作:平田オリザ
■F/T参加作品
パイパー [野田地図第14回公演]
作・演出・出演:野田秀樹(NODAMAP)
愛の海 [ポツドールvol.18]
脚本・演出:三浦大輔(ポツドール)
春琴 [世田谷パブリックシアター+コンプリシテ共同制作]
演出:サイモン・マクバーニー【イギリス】
THE Rainy Table [珍しいキノコ舞踏団×plaplax]
振付・構成・演出:伊藤千秋(珍しいキノコ舞踏団)
another BATIK [BATIK新作公演]
構成・演出・振付:笠井叡