骰子の眼

art

東京都 渋谷区

2009-02-03 14:24


オルタナティヴな映像を追求『恵比寿映像祭』-2/20より東京都写真美術館にて開催

10日間にわたって、展示、上映、ライヴ・イベント、講演、トーク・セッションなど映像表現の可能性を探る大イベントがはじまる!
オルタナティヴな映像を追求『恵比寿映像祭』-2/20より東京都写真美術館にて開催
ファウンド・フッテージの先駆者として知られるブルース・コナー。実験映像の分野のみならずコラージュやインク・ドローイング、写真作品など幅広い活動をおこなった。
ブルース・コナー《TVの深夜映画:1978年7月10日午前1:20から1:27:スターンズ・モーテル、カリフォルニア州ヴェニス》 1978年撮影、1986年プリント 白黒写真の連作(エディション 1/3) 27.9 x 35.5 cm 協力:マイケル・コーン・ギャラリー、ミヤケ・ファイン・アート 作品撮影:武藤滋生/Photograph:MUTO Shigeo

全く違うジャンルの映像作品を一堂に介し、「オルタナティヴ・ビジョン」というテーマのもと幅広い映像を見ることができる『恵比寿映画祭』が、2月20日(金)より10日間、東京都写真美術館の全フロアを使って盛大に開催される。「映像」という言葉を限定的に用いるのではなく、映像をめぐる様々な選択肢に目を向け、可能性を見出していくのを目的とした新しい映像祭。

期間中は全フロアを利用して、展示、上映、ライヴ・イベント、講演、トーク・セッションなど、多彩な催しがおこなわれる。

ジェネラル・アイディア
20世紀終盤の現実と虚構を徹底したユーモアと批評精神で生きた伝説のグループ、ジェネラル・アイディア。グループの結成から40周年の節目に、日本では約10年ぶりの回顧特集をおこなう。
『テスト・チューブ』1979年 カラー、サウンド、モニター/28分15秒 プロデューサー:デ・アペル、コンサルタント:ジョー・オデュフレ 撮影:フリッツ・オストフォーゲル ヴィデオ:ジャック・フリーバーグ/ハリー・ファン・デア・マート

展示部門には、ホールのスクリーンには収まらない多彩な映像表現が出揃う。現代アートシーンのトップ・ランナーでありながら国内ではまとまった紹介の機会がなかったジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー。結成から40周年を迎える伝説のユニット、ジェネラル・アイディア。08年に他界し再評価が求められている奇才ブルース・コナー。乾いたリアリズムで現代のメディアを斬る宇川直宏。日本初紹介となる気鋭ジェス・マクニール、ヨハンナ・ビリングなど、国内外から新旧の実力派、個性的な14組19名の作品が集結する。

ライヴ・イベントでは、個性派ドラムデュオ+映像作家からなるd.v.dのオープニングイベント、松本俊夫×宇川直宏によるトークライブセッション、ヨンヘ・チャン重工業の作品を渋谷の街頭ヴィジョンで放映するなど、多彩なイベントがおこなわれる。

また、会場で実施するだけでなく、次回開催までの355日間、公式ウェブサイト上でも継続。映像をめぐる国内外大小の活動を相互にリンクしていく予定。

【展示一部ラインナップ】

宇川直宏

宇川直宏

いかがわしさとまじめさをあわせもった偉才(異才)、宇川直宏は消費社会に抗うでもなく、芸術に安住することもなく、映像の過去・現在・未来を乾いたリアリズムで描きだす。
《DAYLY PSYCHIC TV/ EMPEROR’S DEAD》 2003年[参考図版]

ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー

ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー

サウンドや映像を多層的に組み上げた映画的な状況を作り出し、フィクションであるがゆえに、よりリアルに鑑賞者の身体に迫る作品で、国際的に評価されている。
《The Muriel Lake Incident (ミュリエル湖事件)》 1999年 [参考図版] Photo:Bernd Bodtlander

アンディ・ウォーホール

アンディ・ウォーホル

「僕の映画は全部作り物なんだ。言ってみれば何だってある意味作り物だけどね。僕には作り物と本物のさかい目なんて分からない」(アンディ・ウォーホール)
《スクリーン・テスト:岸田今日子》 1964年 16mmフィルム、モノクローム、サイレント/4分 (C)2009 The Andy Warhol Museum, Pittsburgh, PA, a museum of Carnegie Institute. All rights reserved. (C)2009 The Andy Warhol Museum, Pittsburgh, PA, a museum of Carnegie Institute. All rights reserved.

ヨハンナ・ビリング

ヨハンナ・ビリング

ヨハンナ・ビリングは、集団の相互作用や個人のアイデンティティ、社会的構造を描写し、社会の変容を捉えるメディアとしてヴィデオを用いる。
《私たちの月面の歩き方(This is how we walk on the moon)》 2007年 DVD、プロジェクション/27分20秒(ループ)

ジェス・マクニール

ジェス・マクニール

見えているものと見えていないもの―意識と無意識、実体とその影、公的空間と私的空間とのせめぎあいを顕在化させるために、ヴィデオを用いる。
《シズジー カモメたち》 2008年 Courtesy: Gallery Barry Keldoulis, Sydney


第一回 恵比寿映像祭 オルタナティヴ・ヴィジョンズ ~映像体験の新次元~

恵比寿映像祭

会期:2009年2月20日(金)~3月1日(日)
会場:東京都写真美術館 全館フロア
(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)[地図を表示]
開館時間:10:00~20:00(但し、3月1日最終日のみ18:00まで)
休館日:会期中無休
料金:入場無料
※ただし定員制の上映プログラム、イヴェント等については有料
※スケジュールなどの詳細は順次公式ウェブサイト他で公表します

恵比寿映像祭 公式ホームページ


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