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【作品概要】
『スパニッシュ・アパートメント』(02)でみずみずしい青春群像を描いたセドリック・クラピッシュ監督が、幸福のヒントを紡ぐ。
映画に登場するのは、オリエンタルなベルヴィル、高級住宅地のパッシー、ソルボンヌ大学や、エッフェル塔、サクレ・クール寺院、カタコンベ、ペール・ラシェーズ墓地、パレ・ロワイヤルの中庭などの観光地、アパルトマンでの生活やマルシェでの買い物、街角のパン屋などパリという街をありのままにヴィヴィッドに描き出した、まさに「街」そのものが主役ともいえる作品となっている。
【セドリック・クラピッシュ監督インタビューより】
この物語は、病気になり、間もなく死を迎えるだろうと考えているパリジャンの話だ。
この状況の中で彼は、出逢う人々を新しい別の見方で見るようになる。死を想像することで、突如、彼にとって、自分自身の「生」、他の人々の「生」、そして、街全体の「生」が違った意味を持ち始めるんだ。そして、また本作はパリという街についての作品でもある。パリは、まるで地下鉄の地図のように相互につながりあっている。だから、パリのポートレイトを創りたいなら、パリを画一化してはダメだ。複雑なパリの町並みを認めること。パリの街角一つ一つがパリの素晴らしさを醸し出しているのだから。
『PARIS(パリ)』2008年12月20日、Bunkamuraル・シネマにて公開
http://www.alcine-terran.com/paris/
2008年/フランス/2時間9分
監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
出演:ジュリエット・ビノシュ/ロマン・デュリス/ファブリス・ルキーニ/アルベール・デュポンテル/フランソワ・クリュゼ/カリン・ヴィアール