コンペティション作品『バシールとワルツを』(2008年/イスラエル/87分/アリ・フォルマン監督)
『セイント・クララ』(96)のアリ・フォルマンが、80年代のレバノン戦争にまつわる自伝的ドキュメンタリーをアニメーションで展開。従軍体験を真摯に見つめ、幻想的な映像で衝撃の真実に迫っていく。カンヌ映画祭コンペティションで上映。
「作家主義」を標榜し、アジアを中心とした各国の独創的な作品を上映する『東京フィルメックス』が11月22日(土)~30日(日)、有楽町アサヒホール、東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール等にて盛大に開催される。アジアの新進作家の映画を上映するコンペティション作品や、世界の映画製作のトレンドを示す新作の上映(特別招待作品)など、国内外の優れた作品全39作品を一挙上映する。
特集上映では、2008年は日本人ブラジル移住100周年の記念の年ということもあり、ブラジルのジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督の5本を修復版のプリントで日本初公開するほか、日活の蔵原惟繕監督の上映もする。また、関連イベントとして、ジャーナリスト、映画祭ディレクター、映画プロデューサー等を招聘し、日本側パネリスト、出品監督を交えて、パネル・ディスカッション等もおこなう。
webDICEユーザー対象に、抽選で10組20名様にコンペティション作品『バシールとワルツを』(11月27日(木)18:50開映)の招待券をプレゼントします。応募方法は下記をご覧ください。
【コンペティション作品】
『私は見たい』
(2008年/レバノン/75分/ジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ監督)
06年レバノン侵攻の後、ベイルートを訪れたカトリーヌ・ドヌーヴが破壊された南部を見たいと出かけて行く。『完全な一日』(05、第6回東京フィルメックスで上映)の監督達による、刺激的なドキュ・ドラマ。カンヌ映画祭「ある視点」部門で上映。
『ショーガ』
(2007年/カザフスタン/75分/ダルジャン・オミルバエフ監督)
弟のもめ事を解決するため、アルマティに来た人妻ショーガは、年下のアルバイと恋に落ちるが…。トルストイの「アンナ・カレーニナ」を翻案し、現在のカザフスタンを舞台に、急激に変化する社会の中で緊張感あふれるドラマを描いた力作。
『ヘアカット』
(2007年/カザフスタン/80分/アバイ・クルバイ監督)
家庭や学校になじめず、短い髪で少年のように振舞う多感な10代少女を描く青春映画。カザフスタン最大の都市アルマティに生きる、ソ連邦時代を知らない若者たちを捉える。風景と心理を鮮烈に映し出す長編監督デビュー作。
『サバイバル・ソング』
(2008年/中国/94分/ユー・グァンイー監督)
黒龍江省長白山脈の猟師たちに密着したドキュメンタリー。昔ながらの生活を記録し、貯水池建設での立退きに抵抗する姿を追う。『最後の木こりたち』(第8回フィルメックス)に続く監督第2作。シネマ・デジタル・ソウル最優秀作品賞受賞。
『黄瓜(きゅうり)』
(2008年/中国/100分/チョウ・ヤオウー監督)
北京に暮らす3組(工場を解雇された中年男・映画監督志望の青年・屋台で野菜を売る一家)の日常を並行して描く。現代中国での夢や欲望のあり方や家族の変貌を繊細なタッチで捉えた監督第1作。ヴェネチア映画祭批評家週間で上映。
『完美生活』
(2008年/香港、中国/97分/エミリー・タン監督)
中国東北部から深圳へ向かうリーのドラマと、香港で離婚して中国へ戻ろうとするジェニーのドキュメンタリーを交え、2人の女性を通じて中国の今に迫る。香港に移住した中国女性監督の第2作で、ヴェネチア映画祭にて上映。ジャ・ジャンクーが製作に参加。
『木のない山』
(2008年/韓国/89分/ソヨン・キム監督)
6歳のジンと妹のビンは、ある日叔母のもとに預けられ、母との再会を待ちわびながら日々を過ごすが…。子供たちに密着した自然なタッチで、繊細に撮り上げた女性監督の長編2作目。トロント映画祭でプレミア上映。
『PASSION』
(2008年/日本/115分/濱口竜介監督)
結婚間近の果歩と智也を祝う席上、智也の過去の浮気が発覚し…男女5人が揺れ動く一夜を描いた群像劇。サンセバスチャン映画祭で上映された。河井青葉、占部房子が複雑な女性像を好演。東京藝術大学大学院修了作品。
『ノン子36歳(家事手伝い)』
(2008年/日本/105分/熊切和嘉監督)
『空の穴』から数々の作品を経て、熊切監督オリジナル原案で埼玉県寄居町・秩父市ロケにより、出戻りの三十路女をヒロインとしてピュアな青年(星野源)とのフレッシュな恋愛を描く。不器用で微妙に揺れ動く心理を坂井真紀が好演。
『第9回東京フィルメックス』
会期:2008年11月22日(土)~11月30日(日)会場:有楽町朝日ホール、東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール、シネカノン有楽町1丁目、他
主催:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
※上映時間・料金などの詳細につきましては、東京フィルメックス公式サイトをご覧ください。
【応募方法】
10組20名様に『バシールとワルツを』(11月27日(木)18:50開映)の招待券プレゼント
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■応募締切り:2008年11月19日(水)
※当選者の発表は、招待券の発送をもって代えさせていただきます。