骰子の眼

cinema

東京都 新宿区

2008-10-23 17:10


新作のドイツ映画を先取り!『ドイツ映画祭2008』10/31より開催

今年もやってきました『ドイツ映画祭』、生演奏付きのサイレント作品の上映もあり!
新作のドイツ映画を先取り!『ドイツ映画祭2008』10/31より開催
世界で注目を集めるベルリンのクラブ・シーンで、トップクラスの人気を誇るテクノDJ、パウル・カルクブレンナーが主演を務め、楽曲も提供している話題の作品『ベルリンDJ』(2008年/ハンネス・シュテーア監督/109分)。ヨーロッパのテクノ、ハウスミュージックに関心のある方は必見! 写真提供:Beta Film

毎年恒例の『ドイツ映画祭』が、今年も10月31日(金)より新宿バルト9で開催される。新作のドイツ映画と傑作サイレント作品など、ドイツの魅力がつまった10作品を一挙上映する。

HANAMI

ラインナップは、ドイツを代表する女性監督ドリス・デリエが小津安二郎の「東京物語」から影響を受けてつくった作品『HANAMI』、フェミニズム映画の旗手として日本でも『ドイツ・蒼ざめた母』(1980)が絶賛されたヘルマ・ザンダース=ブラームスの作品『クララ・シューマンの愛』、ドイツ最高のスーパースター、ティル・シュヴァイガーが監督・主演した大ヒット・ロマンティック・コメディー『耳のないウサギ』、独裁制の本質を追及する、実話に基づいた衝撃作品『ウェイブ―あるクラスの暴走』、ベルリンのクラブ・シーンで大人気のテクノDJ、パウル・カルクブレンナーを主役にして話題を集めた『ベルリンDJ』、O・プロイスラーによる世界的ベストセラー小説をCGを用いて映画化したファンタジー大作『クラバート―謎の黒魔術』、豪華俳優陣による、極細部までリアルに構成された迫力あふれる山岳映画の傑作『ノース・フェイス―アイガー北陸』。また、急遽ラース・クライスィヒ監督の短編作品『兄弟』の上映も決定した。

写真:『HANAMI』(2008年/ドリス・デリエ監督/126分)写真提供:Bavaria Film International

巨人ゴーレム

今回、ドイツ表現主義の傑作サイレント作品『巨人ゴーレム』(1920)、『カリガリ博士』(1910)の2作品を生演奏付きで上映するのも見どころ。1910年ごろから美術や文学、建築等を席巻したドイツ表現主義は、第一次世界大戦後に映画の世界にもとりいれられ、光と影を強調した映像は今日も世界の映画ファンに強い印象をもたらさずにはいない。演奏をするアリョーシャ・ツィンマーマン氏はサイレント映画伴奏における第一人者であり、多くの伴奏音楽を作曲していることで名高い。

写真:『巨人ゴーレム』(1920年/パウル・ヴェーゲナー、カール・ベーゼ監督/86分)(C)Friedrich Wilhelm Murnau Foundation

また、11月2日(日)の17:30よりゲストによるシンポジウム&サイン会(入場無料)がおこなわれ、監督や出演者が来日する。ゲストには、マルコ・クロイツパイントナー(『クラバート』監督)、ローベルト・シュタートローバー(『クラバート』出演)、フィリップ・シュテルツル(『ノース・フェイス』監督)、フロリアン・ルーカス(『ノース・フェイス』出演)、ハンネス・シュテーア(『ベルリンDJ』監督)、デニス・ガンゼル(『ウェイブ』監督)、ジェニファー・ウルリッヒ(『ウェイブ』出演)、入月絢(『HANAMI』出演)。


以下、他の上映作品

クララ・シューマンの愛
『クララ・シューマンの愛』
(2007年/ヘルマ・サンダース=ブラームス監督/104分)写真提供:ARRI Film & TV Service

耳のないウサギ
『耳のないウサギ』
(2007年/ティル・シュヴァイガー監督/115分)写真提供:Bavaria Film International

ウェイブ
『ウェイブ―あるクラスの暴走』
(2007年/デニス・ガンゼル監督/115分)写真提供:Celluloid Dreams

クラバート
『クラバート―謎の黒魔術』
(2008年/マルコ・クロイツパイントナー監督/117分)写真提供:Bavaria Film International

ノースフェイス
『ノース・フェイス―アイガー北陸』
(2008年/フィリップ・シュテルツル監督/126分)写真提供:Beta Film

カリガリ博士
『カリガリ博士』
(1919年/ローベルト・ヴィーネ監督/73分)(C)Friedrich Wilhelm Murnau Foundation


『ドイツ映画祭2008』

会期:2008年10月31日(金)~11月3日(月・祝)

会場:新宿バルト9
(東京都新宿区新宿3-1-26 新宿三丁目マルイシティ1 9階)[地図を表示]
主催:ドイツ映画輸出公団、GOETHE-INSTITUT、ドイツ文化センター

※上映時間・料金などにつきましては、ドイツ映画祭公式サイトをご覧ください。

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