体調不良で衆院本会議を欠席した三日後に京都に行ったことを問題視された維新の会の女性議員が、大阪維新の会の代表であり維新の党の最高顧問の橋下大阪市長に激しく非難されて、大阪維新の会を除名され維新の党からも除名されたとのこと。大阪都構想や統一地方選への影響を危惧しての迅速な処分のようです。
ネット上では橋下市長を賞賛する声が多いようですが、僕は違和感を覚えました。まずは事情を聴き、報道が事実ならばきちんと理を説いて自発的な辞職を含めた身の処し方を考えるよう促せば良いのではないかと思うからです。最初から処分ありきで公衆の面前で仲間を吊るし上げ切って捨てるなんて、一種の「大人のイジメ」です。ちょっと大げさかもしれませんが、イデオロギー的には橋下市長と正反対のはずの、1930年代のスターリンによる大粛清を想い起こさせます。
当の女性議員のタカ派的でグローバル経済を礼賛するスタンスには全く共感出来ませんし、安倍政権に対する野党の結束の重要さは理解しているつもりですが、野党第二党が有権者へのアピールのために仲間を生贄にするようでは、この先が思いやられます。
