2014-12-15

アルノー・デプレシャン監督 「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」(アンスティチュ・フランセ東京・試写)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 エドワード・オールビーの「動物園物語」を思い浮かべながら観てしまった。
 あれは、22年前だったか。俳優のN氏の演出で、俺とSでクリスマス・イブの夜に1回こっきりやった芝居だ。後にも先にも、あんなに悶え苦しんだ芝居は無い。まあ、俺の演劇に対する取り組み方が、てんでダメだったのだが。それを1年間というロングな稽古期間の中、N氏とSはよくも辛抱して付き合ってくれたと思う。ありがたい限りだ。おかげでというか…あれ以来、演劇に対してコペルニクス的に発想が変わってしまい、一時期は別の職業についてしまたほどだ。
それからSは急死。今年で13回忌を迎えた。N氏とは、とても疎遠になってしまった。(正確にいうと疎遠にされているのだけど)
ジミーとジョルジュ。フランス映画的な残酷な結末にならなかったのが、幸いでもあり物足りなくもあった。べニチオ・デルトロ。こんな繊細な芝居もするのか。

キーワード:


コメント(0)


大倉順憲

ゲストブロガー

大倉順憲


月別アーカイブ