2008-05-26

ラチュウミア聴こっ! 02 ソロCD son CD このエントリーを含むはてなブックマーク 

ウィレム・ラチュウミアくんは、2006年に第7回オルレアン20世紀国際ピアノコンクールで優勝しています。現代音楽の、しかも課題曲に室内楽作品があったりするコンクール。室内楽といえばピアノが伴奏者と思われがちだけど、ピアノを評価するのに室内楽を持ってくるところが、ユニークです。このときのウィレムのヒンデミットの四重奏曲、素晴らしかったみたいです。

その優勝のご褒美として、この2月にソロCDがリリースされてます。

Piano and Electronic Sounds
- Harvey, Cage, Nono, Jodlowski, Ferrari
Wilhem Latchoumia

収録曲の一曲、『セリ・ノワール(スリラー)』は、オルレアンのコンクールの課題曲(委嘱作品)で、ピアノと録音テープを駆使する作品。作曲家のピエール・ジョドロフスキは、この手の、アコースティック・サウンドと録音テープのアンサンブルや、リアルタイムの音響合成など、エレクトロニック・サウンドを多用する作曲家、らしい。録音テープもウィレム自身が「演奏」していて、なんかしゃべったりへんな音たてたりしてる。

ジョナサン・ハーヴェイの『メシアンの墓にて』も、録音テープとピアノの作品。当然ながらO・メシアンへのオマージュです。録音テープの、調律狂ったみたいな妙な音がよじれひきつれまがら、ピアノにからみついていく、その気持ち悪さが心地よい。

この二つは今度のコンサートでも演奏されます。

ほか、J・ケージの『カリヨンのための音楽 第2番第3番』、L・フェラーリ『失われしリズムを求めて』、L・ノーノ『ソフェルト・オンド・セレーヌ』収録。
Tower Records、iTune storeほかで購入可。

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