2014-03-11

震災遺構については、 このエントリーを含むはてなブックマーク 

私は苦手ですねえ、ああいうのは。
さまざまな感受性があって、ストレス耐性も人それぞれ、ということを踏まえて、
当事者でもないのに自分の意見を述べさせてもらうと、私はああいうのは受け入れられません。

自分が愛した人たちを奪っていった津波や地震の爪痕でしょう?
正視に耐えないし、身近にあったらそっちへは足を踏み入れられないかも。
それでもいつも目にしなければならないほど自分の住んでいるところの近くにあったなら、
自分のほうで引っ越していくかも。
それで、故郷を追われるような形になったのなら、
そのことをしばらく恨むのかな……。

でも、同じように愛する者たちを失った人たちでも、
震災の恐ろしさを風化させないためにもぜひ遺しておきたい、と考える人たちもいるし、
最初はとんでもない、と思っていた人たちも、
ぜひとも遺したい、といった人々の熱意に折れることだってあるだろうし。
あと、実際にそこが観光名所のひとつとなっている、という地元の経済的な事情もあったりするようですね。

ただ、私個人は、そのような廃墟をいつも目にしていなければならないことは苦痛です。
だから、人によっては向き合うことすらできない傷があるというのはよくわかるんです。

ならば、広島の原爆ドームはどうなのかというと、
あれは私にとってはあまりも物心ついた時から存在しているものなのでそれほど違和感がなく、
しかも一ヶ所に集約されているので、ある程度許容できそうなる気もするけれど、
東北に行ったなら、あっちにもこっちにも荒れ果てた建物が遺されていたりするというのは目にすることはできないかも。

東日本大震災から今日で3年目ですね。
昨日の『ハンナ・アーレント』評からなんとなく続いて、このようなことを述べたくなりました。

-----------------------------------------------------

写真は震災後111日目の石巻市のある地区。
晴れて、のどかで、ほんとうはいいところなんだと思った。
この言葉ですら、誰かの目に涙を浮かべさせるのかも知れないけれど。

-----------------------------------------------------

Reiko.Aの今月のTabelaでのタロットの予定。

http://www.webdice.jp/diary/detail/8762/

キーワード:

震災遺構 / 石巻市


コメント(0)


Reiko.A/東 玲子

ゲストブロガー

Reiko.A/東 玲子

“human/cat also known as Nyanko A 人間/ねこ。またの名をにゃんこA”


関連日記

月別アーカイブ