2014-02-22

山下敦弘監督 「苦役列車」(DVD)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 原作にはない、若者3人の冬の海水浴シーンが秀逸。曇天の下、貧乏者達がはしゃぐ、物悲しくも清々しい青春映画のスパイスが加わった。ミスキャストかと思ってた森山未来が(NHKドラマ「夫婦善哉」のときもそうだったが)以外にも好演。ダンスで鍛えた筋肉が、画面から語りかけている(欲を言えば、ちょっと腹が出てる方が良かったのだが)。やっぱり俳優は肉体だ!マキタスポーツも良い。一番良い出番だったんじゃないか。ミュージシャンを目指してる姿にはジンと来た。原作者は、この作品の出来にお冠だったらしいけど、原作と違うから面白いとも言えると思う。原作も好きだけど。あ、あとチャンネル争いをやった肉体労働者の二人。セリフは少なかったけど、メチャメチャ良かった。のぞき部屋の女の子も。山下監督、無名の役者陣を使うのが、とてもウマイ。しかし、この主人公の生活のまんまだなあ、俺。

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大倉順憲

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