2013-04-29

ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ 監督  「ある子供」(DVD)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 これにも圧倒された。どうやって撮ってんだろうか。芝居っぽいところが、どこにも見られない。本当、ドキュメンタリーのようだ(何度も書くけど)。子供を売ったことを告白するシーン。缶ジュースを掛けあってフザケルシーン。子分が屁をこいて笑うとこ。子分とひったくりをやって、池に隠れる場面、ラストの面会場での涙…どこも秀逸。恐るべしダルデンヌ兄弟。
 そういえば、こんなすさんだ生活を送っていたことがあったっけ。10代後半から20代前半。バイクを盗んで走り回り、コーラに煙草、牛乳、パンなど盗み放題。一文無しで呑みに行き、隣りに座った女性の部屋に転がり込む。ヤル。喰う。呑む。カネをせびる。帰りに女性のジャンパーを着て出ていき、また酒場でご婦人を物色する毎日。ああ、懐かしいなあ。こりゃ、まともな死に方はしねえや。

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大倉順憲

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