2013-01-21

THE COLLECTORS“NEW YEAR CHAMPIONSHIP”LIVE(渋谷クアトロ)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 ド派手なピンクのペイズリーというか、サイケというか、ビートルズの映画「イエロー・サブマリン」の衣装というか、こんなの特注で作らなきゃ無いのとちゃうのというスーツで、ボーカルの加藤ひさし氏登場。細身のダークスーツのギター古市コータロー氏、渋めのグラサンでキメたベース小里誠氏、エッジっぽい印象を受けるドラム阿部耕作氏。見た目のバランスが良い。静と動、オッサンと子供、傲慢と繊細、不良と優等生、などなどが整然と混在している。ビートルズのルックスのバランスが良いのも、こういうところだろう。長続きするバンドって、やっぱりルックスがあるんじゃないか。

 15年程前、世田谷区役所の近所の居酒屋で何故か呑んでいたら、隣りがベースの小里氏だった。たわいのない無責任な会話の中で俺が「ミスタースリムという劇団にいました。ロックンロールの」と言うと、「あ、知ってます。僕、コレクターズというバンドやってるんです。こんどライブ観にきてください」なんちゅうことで、新宿にあったリキッドルームに行ったことがある。確かご招待を受けて。そん時も、結構軽いカンジに聴こえる歌詞やサウンドが、とても気持ちよかった覚えがあった。あれから15年。もう皆さん50前後。(ま、俺もだけど)加藤氏の肉体から発する言葉がストレートに伝わってくる。こちらのカラダも共鳴する。オッサンがミキサー卓の前で、久しぶりにウキウキのってしまったぞ。(ちょっと恥ずかしいぐらい)
字面ではあまりヘビイに思えないPOPな歌詞が、結構腰骨にこたえるぞ。まんまとワナにはまった。部屋でずっとベストアルバムを聴いてしまっている。

2時間強のスタンディング。よくやったぞ。俺。

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大倉順憲

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