2012-10-17

『アルゴ』クロスレビュー:ベン・アフレックの現時点での最高傑作! このエントリーを含むはてなブックマーク 

ベン・アフレックが監督した作品は、質が保証されていると言って
間違いないと確信を持ちました。監督作は、これで3本目ですが
本作を含め、どれもが見応えがあります。
そして、この『アルゴ』こそが、現時点での彼の最高傑作と言えます。

ながらく機密扱いとなっていたCIAによる人質救出作戦が
クリントン大統領時代に、機密扱いが解除され公になった事で
映画化される事になったのです。
当時のイラン情勢を知らなくても、最初の数分で説明が入るので
問題なく鑑賞できるとは思いますが、ちゃんとした大人であれば
これ位は知っている内容でしょうから、敷居はそんなに高くはありません。

イランでの緊迫感漲るシーンは、アクション映画ではないけれど
手に汗握るスリルが味わえます。結末は分かっているのに
ハラハラドキドキさせる描写が出来るのは、監督の腕があってこそでしょう。
アラン・アーキン、ジョン・グッドマンといったベテラン達が
ユーモアを加える役目を堅実に果たした成果もあって
スリル一辺倒でなく、息抜きも出来る良質な作品です。
また主人公をヒーロー然として描いていない点も好感が持てます。
ま、CIAが自ら招いた結果の尻拭い作戦ですからね。
アメリカ万歳っては描ける訳ないか(笑)

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kusukusu2812

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