2012-08-28

『フェイシング・アリ』 このエントリーを含むはてなブックマーク 

(2012.8.25 @uplink)
その日渋谷でいっしょにあそんでいた人がボクシング好きだったので、「モハメドアリの映画がやるね?」と言ったら、知らなくて、そのままその日いっしょに見にいくことになった。
気付いてなかったけど、初日だった。翌日有名人のトークがあるせいか、お客さんは極少数。10人くらい??

私は全然モハメドアリのことを知らなかった。それが生まれたときからの本名ではなく、信仰心からつけられた名前であって、本名を呼ばれると怒るほどその名前に誇りを持っていることも知らなかった。

往年の、最強のボクサーであり23歳で肌もつるつるの完璧を絵に描いたようなアリが、「黒人である自分が、同じく黒人や有色人種の頭上に爆弾を落とすなんて意味がわからない」と言い放って徴兵を拒否する姿!当時どれだけヒーローで、そのぶんどれだけ発言に影響力があったか、想像に難くない。
そんなことも、初めて知った。アリについてはパーキンソン病というキーワードだけ微かに記憶にあったけど、こんな完璧なヒーローが後年、健康を害することになるなんて、像を結び合わせることができない。

カリスマだったんだろうな、くらいで全然知らなかったから、負けたことがあったことも知らなかった。そして、チャンピオンであるアリと対戦した挑戦者たちが、カメラの前でパンチする姿が、おじいちゃんになった今でもかっこいいことにも驚愕。

ボクシングに興味がなかったし今でもないけど、モハメドアリには興味を持った。
あと対戦者たちのインタビューのそこここで出てくる、彼らそれぞれの当時のリアルを垣間みれることが、どこかの他人事じゃなく、自分にとってリアルに感じられた。簡単に言ってしまえば、貧困。アリと対戦することが自分の人生においてどのような意味を持っていたのかを彼らが語るために出てくることではあるけれど、社会全体の状況が垣間見える。

そんなボクシング映画。

(ボクシング好きから見たら全然違う感想になりそうだから、読んでみたい!)

コメント(0)


1000

ゲストブロガー

1000

“ネタバレ注意。”


関連日記

月別アーカイブ