2012-08-02

やっぱり『この空の花』(ついでに、今夜は満月) このエントリーを含むはてなブックマーク 

今日と明日は長岡のリアル花火大会がある日。
見に行きたいのに、見に行けな~い。
でも夕べ、人に誘われてビルの屋上から江東区が毎年夏に打ち上げるという花火を遠目に眺めながら、
誘ってくれた子がこの花火大会を
「だ~い好き!」
と言うのを横で聞いて、
誰でも子供の頃から、あるいは若い時分から見ていた花火大会が大好きなんだな、と実感した。

けれど、私は『この空の花』に、
子供の頃に毎年のように長岡の花火大会を見に行っていた者としての、
個人のノスタルジーを刺激されたからなだけの理由で感激したのではない。

書いたように、花火大会は万人のノスタルジーを刺激するもの。
夜空に咲く大輪の花々の映像には、誰もが心の底に抱く思い出をよみがえらせられる。
それと同時にこの映画には、人といっしょになにかを作ることのすばらしさも詰め込まれていた。
花火大会の日に、大勢の参加者によって戦争の悲惨さを伝える劇の上演を実現させた女子高
生、花のように
(この子は生まれ変わりという設定なの? 私はまた、幽霊かと思っていた)、
水害によって花火大会が開催不能に追い込まれそうになっても、みんなの努力によっていつ
もどおり開催させた長岡市のように、
大勢の人の力が集まれば、やろうと思ったことが必ず実現できることも教えてくれる。
映画というものは、通常たくさんの人の力によってでき上がるものだけれど、
中でもこの作品は、並外れて多くの人の自発的な協力ででき上がっているらしく、
牽引していったのがもちろん監督の大林宣彦とそのスタッフだとしても、
スクリーンから伝わってくるエネルギーや力強さは、たくさんの人が終結してこそのものだ
った。

そのあたりの制作日記が、新潟日報netに連載で詳しく載っていた。
この映画の出演には、地元の人に限らず、全国からオーディションへの応募者があったのら
しく、制作中に出遭ったエピソードなども、どんどん取り込んで話がふくらんでいったのら
しい。
特にこの回がおもしろかった。

「この空の花」撮影日記@撮影折り返し 熱気と緊張が現場包む
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/konosoranohana/34014.html

主演を務めた松雪泰子がこの新潟日報でのインタビューで語っているように、
この映画にはほんとうにたくさんのメッセージが凝縮されていて、
あらゆる角度から物語が読めるので、
何度でも見たいと思わせられるし、
私も一度だけでは、この映画のよさがとても伝えられない。

UPLINKでの続映、決定してます。
戦争の恐ろしさや、人の営みの素朴さや、人と人との絆、あきらめずに希望を持ち続けること、などなど、
ほんとうに、ぜひ一人でも多くの人に見てもらって、自分で体験してもらいたいと思います。
http://www.uplink.co.jp/movie/2012/721

あ、それから今日は満月!
新月の決意だの、満月のお願いだのいろいろ言われるけれど、
私が思うには、自分が見上げた空に輝く星だの月だのを自分が美しいと思えば、
もうそこでいつだって決意ができるし、お願いできると思うのね。
それが人の心が持つ自然な力だから。

だからいつでも空を見上げて、自分の心を強くしていってください!

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ところで、8月のReiko.AのTabelaでのタロットスケジュールはこちらです。

http://www.webdice.jp/diary/detail/7404/

キーワード:

この空の花 / 大林宣彦 / 長岡


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