2012-06-20

中平康監督「牛乳屋フランキー」(VHS)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

フランキー堺主演。1956年の作品。翌年にあの「幕末太陽傳」翌々年に「私は貝になりたい」に主演している。まさに全盛期だ。「幕末」で“三枚起請”のお客役で出ていた市村俊幸が、小説を書く大学生役「金太郎」。石原慎太郎のパロディか。他にも「オダノイサム」→小野田勇、助監督松原善吉(宍戸錠)→松山善吉、頓活映画→日活映画、などなど各所に小ネタがちりばめられている。フランキーも階段落ちを自分でやったりしてエネルギッシュだけど、小沢昭一さんがまたここでも怪演している。フランキーとの自転車でのデッドヒート。お調子の良さ。いい加減さ。ブルドッグ牛乳に寝返ったのに、ラストシーンでは平気な顔してまた元のさやにおさまっている。中平康のエンタテイメントに脱帽。

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大倉順憲

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