2012-06-17

小櫻京子劇団 第41回公演「ふるさとまとめて はないちもんめ」(文京シビックホール 小ホール)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 41回かあ。小櫻座長、御年76歳。ちびまるこちゃんのような髪型と衣裳で出てくる。これはスゴイ。何も誰にも文句を言わせない説得力と迫力。継続は宝だ。おまけに実の娘と孫と共演。まいった!何もいえません!
 ただ、喜劇の力を確実に上げている、めだちけん一さん、大上こうじさん、井手亮王さんの出番が少ないのが残念だった。ポイントで出てくる一谷伸江のオネエサンが、オイシイところをさらっていった感がある。いつまでも続けてください!

 ただ、あえて苦言を呈すると、音楽の使い方がイマイチだった。
 まず、リーゼントの永吉役、井手亮王が京子に愛の告白をするシーンの「アイ・ラブ・ユーOK」。セリフが聞き取りにくくなってしまっていた。
 それとラストのサザンの曲、「ふるさと」というワードが出てくるので演目に合わせて使ったのだろうけど、ちょっと芝居の面々というか温度というか、なにしろ合って無いように思えた。まだ客出しのBGに使った方が良かったと思う。
 そういやあ以前、銀座セゾン劇場で観た「幕末太陽伝」のエンディングに、ジャニス・ジョップリンの「サマータイム」が使われたのを思い出した。大変有名なテレビのディレクターの方が演出されたのだけど、その当時は「あっ、こりゃ台無しだ」とさえ思った。自分の思い入れと観客の観方は、また別なのだ。むずかしいですねえ。

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大倉順憲

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