2012-04-22

久里洋二さん「ボクのつぶやき自伝」 このエントリーを含むはてなブックマーク 

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

久里洋二さんから「人生って早いものですね。気がついたら、84才の老人になっていました。ア、ア、ア・・・ で、お知らせです。最近、新潮社からボクの本が出ました。時間がありましたら書店で見て下されば幸です。題(ボクのつぶやき自伝)です」と書かれた、“セーラー服のトニ子」のはがきをいただきました。
ジュンク堂で買い求めました。
余談ですが、本は書店で買うのが好きです。書店が大好きだから。だって・・・アマゾンじゃ、誰かさんのオススメはあるけど、本物を読んで決められないでしょ。

「ボクのつぶやき自伝」は、久里洋二さんの140文字のつぶやき集です。帯には「戦後アニメ文化史の貴重な証言」ってある・・・。
漫画とアニメーションと共に歩んだ青春記。傘寿の身辺記。そして、可愛い雀の地震予報。
20代、売れなくてビンボー。でも、「金はなくても夢があります」「アイデアがあります」、と。
そして今、阿佐ヶ谷のアートアニメーションのちいさな学校、日本チャリティ協会の障害者カルチャースクールで教えながら、若いアニメ作家に向かって語ります、「アニメを制作するにあたって、現状を表現するのではなくて、未来を表現することが僕の生き方です。50年先のアニメの世界を描くことです。“そんなことできないよ”という人は想像力、空想力がないのです。もちろん、未来のアニメを制作したら現在では売れません。でもそういうアニメ作家が出て来てほしいんです」。(ボクのつぶやき自伝より)

わたしは、50年先のアニメの世界は描けないけど、50年後に光っている人が、アニメーションを今作り続ける世の中にしたいな。まだまだ力不足。

「道傍に小さい小さい、5ミリくらいの白い花が咲いていた。おそらく道を通る人は気がつかない。バラやチューリップのように人に好かれる美しい花ではない。自分がしている仕事も、社会やマスコミが認めてくれなくても一生懸命にすることだよな」(ボクのつぶやき自伝より)。
ボクのつぶやき自伝>> (http://www.shinchosha.co.jp/book/351903/)

(1)アート・アニメーションのちいさな学校、「立体アニメーションの上映会」、「5年間のあゆみ」
(2)ANEW、グローバル市場向けコンテンツ企画開発・支援会社
(3)日中韓3ヵ国の2010年コンテンツ市場統計調査の公表
(4)オタワ国際アニメーション・フェスティバルに、ビデオゲーム・アニメーション部門新設
(5)カナダ国立映画制作庁(NFB)のリストラ

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(1)アート・アニメーションのちいさな学校、「立体アニメーションの上映会」、「5年間のあゆみ」

久里洋二さん、そして眞賀里文子さんらが指導される、阿佐ヶ谷のアート・アニメーションのちいさな学校で上映会があります。
1つは学校の5年間のあゆみという、学生作品の一挙上映するイベント。5月開催予定です。
開催日は確定していないそうですから、詳しくはHPをご覧ください>> http://www.laputa-jp.com/school/fiveyears.html

そして、人形アニメーターの眞賀里文子さんが企画される「立体アニメーションの勉強会」が5月4日にあります。
眞賀里さんからのお便りです:
ゆるーい上映会(勉強会)を5月4日の18時からオールナイトで開こうと思っています。
立体アニメの上映会です。勉強会という事で入場料は無料です。
持永只仁さんから始めて、川本喜八郎さん、神保まつえさん、岡本忠成さんと扉を開けて行き、現在活躍の日本のアニメーター、エストニア、チェコ、フランス、イギリス等々上映して行き、作品についての話も出来ると面白いなと思っています。
詳しくは、アート・アニメーションのちいさな学校へお問い合せ下さい>> http://www.laputa-jp.com/school/top.html

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(2)ANEW、グローバル市場向けコンテンツ企画開発・支援会社

日本のエンタテインメント・コンテンツをグローバル市場向けに企画し、海外パートナーとの制作へ結びつける事業会社オールニッポン・エンタテインメントワークス(ANEW)の経営陣が2月に決定しました。
国内市場が縮小するコンテンツ業界に新たなビジネススキームの確立を目指す、米国人CEOクライマン氏と日本人COO黒川氏に展望を聞きました。

官民出資で2009年に設立された株式会社産業革新機構が60億円を出資しています、株式会社オールニッポン・エンタテインメントワークスの経営陣が決定し、2月から事業を本格化しました。
ANEWは、日本のストーリーやキャラクター等のコンテンツをグローバル市場向けに企画開発し、ハリウッドスタジオや世界的な企業等と協力して、海外からIP(知的財産権)の収益獲得を目指すそうです。

映像新聞(4月16日号)に、わたしの取材記事が掲載されています。ご関心ある方はご覧ください。
お問い合せ、映像新聞社>> http://www.eizoshimbun.com/

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(3)日中韓3ヵ国の2010年コンテンツ市場統計調査の公表

DCAJ(デジタルコンテンツ協会)からのお知らせです。
DCAJは、平成23年度経済産業省の委託を受け、中国及び韓国の関係機関と連携し、日中韓3ヵ国のコンテンツ市場統計調査を実施いたしました。
調査の結果、2010年の3ヵ国のコンテンツ産業の市場規模を米ドルで比較すると、日本US$137,416、中国US$77,592、韓国US$31,814となりました。また、現地通貨で比較した各国の市場の伸び率(2009~2010年)は、日本 ▲0.7%、中国 7.5%、韓国 11.4%であることが分かりました。
経済産業省のホームページに本調査の結果が掲載されています>> http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/japan-china-korea.html

市場規模は、日本がマイナス成長なのに、韓国は二桁の成長なのですね。国外販売は調査されていないのが残念。
韓流ドラマにはまっています。歴史物です。数年前アメリカのTV番組見本市で、韓国のTV局が歴史ドラマを大々的に売り出していました。当時は「朝鮮の歴史ドラマなんて、国外で売れるの?」と思っていたのですが・・・これが、見みると、おもしろい。そして実際、国外で売れているようです。

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(4)オタワ国際アニメーション・フェスティバルに、ビデオゲーム・アニメーション部門新設

カナダのオタワで毎年開催される国際アニメーション・フェスティバル、OIAF(9月19日~23日)で、新しい部門The Best Non-Gameplay Animationが始まります。
non-gameplay animationというのは、ビデオゲームのトレーラー・アニメーション、ゲーム展開中に挿入される映画的シーンのことです。様々なゲームの拡大、業界の成長に伴い、ビデオゲームのアニメーションを制作する人たちから、アニメーションを見せるコンペティションへの要望が高まり、新設されたそうです。
なお、OIAFの全部門のエントリー締切は5月18日。エントリーは無料です。
募集要項>> http://www.animationfestival.ca/index.php?option=com_content&task=blogcategory&id=166&Itemid=808

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(5)カナダ国立映画制作庁(NFB)のリストラ

カナダ関連でもう1つ。
NFBは、今後3年間カナダ連邦政府の年間補助金が10%削減される危機にあると発表しました。
この続き>> http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/62797577.html

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HNewsのバックナンバー掲載
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp

ワーナー・オンデマンド THE EDGE(http://wod.jp/feature/Edge.html)
見る機会が少ない、ショートアニメーションをPCやモバイルでペイパービュー。
第1弾 11本、第2弾 3本 好評配信中。
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伊藤裕美

ゲストブロガー

伊藤裕美

“インディペンデント映画(アニメーション)を広める活動をしています。”


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