2012-01-27

『タンタンと私』クロスレビュー: 忠実な表現方法を追求した漫画家 このエントリーを含むはてなブックマーク 

昨年の暮れに『タンタンの冒険』を観た!
観ようとした理由は、ただ何となく映画館に置いてあったパンフ(チラシ)の絵に引かれたからだ!暗い波止場を犬と歩く主人公の陰のあるその絵を見て、直感で「なんか面白そう!」そう感じたのを覚えている。
世界的に有名な作品だなんてまったく知らなかった・・・まして漫画(アニメ)とは!(パンフはイメージだと思っていた!)
それもスピルバーグが監督している!驚いた!!

映画はとても面白かった!大冒険のストーリーも然る事ながら、どことなくノスタルジーを感じて心地良かった!最高だった!!
これが私とタンタン(エルジェ)との最初の出逢いだ!

映画の余韻も冷めないうちに、『タンタンと私』の試写会を見つけた!"私"が作者のエルジェと判って「観たい!」と応募した。
試写の前に貰った資料でエルジェがベルギー人で、それも100年前の人だとその時知った!
試写を観た。以前『タンタンの冒険』で感じた心地良さの理由が納得出来た!それはリアリティだった!!
エルジェが作品を描く際、細部にまでとことんこだわり、徹底した調査の上で忠実に表現していた町並みや風景、風俗。
それが作品全体に安心感を与え、観る者をとても穏やかに心地良くさせていたのだと。
あの時代にそこまでこだわった表現をするには、さぞかし大変だったろう!でもボーイスカウト少年だったエルジェは、
常に"真実と自分の気持ち"に忠実だったのだろう。
そんな正直な信念を持った作者の作品を、今観れる我々はとても幸せだと思う。
"タンタンシリーズ"が全て観たくなった。(笑)

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toppogeorge

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