2012-01-25

台湾発インディペンデントなアートイベントをUPLINKで! このエントリーを含むはてなブックマーク 

webDICEでの「アジアン・カルチャー探索ぶらり旅」(http://www.webdice.jp/dice/series/36/)連載終了後、やはりアジアに魅力を感じ、Offshoreというサイトをたちあげてアジアのインディペンデントなアーティストやクリエイター、スペースや動きを追っています。
http://www.offshore-mcc.net/

日本よりも実験的なアートやカルチャーのフィールドが小さいアジア各地では、
どうしてもみんなインディペンデントにやらざるを得ない。みんなDIYの精神で試行錯誤を楽しみながら創作活動しています。
そんな彼らと日本をどうしても繋ぎたくて、Offshoreを始めました。
日本ではアジアの旅行情報は入ってくるものの、小さいアートギャラリーやイベント、インディーズ音楽なんてなかなか知ることができません。
(でも実はLonleyPlanetとかには結構アングラな情報も載ってたりするんです。)

前衛的なアートやクリエイティビティの分野においてアジアでトップを走っていた日本ですが、私は、今飽和状態になってマンネリの時代に突入していると思います。

そこで私は、アジアのアーティストやクリエイターから、その柔軟で、ときには突拍子もない発想力を、日本にも浸透させていきたいと思っています。

今のアジアの面白さをお伝えするために、1/31から2ヶ月に1度ぐらいのペースでUPLINK FACTORYでイベントを開催させていただきます。

初回は台湾のサウンドアートイベント『失聲祭』がお題。
英語ではLacking Sound Festival。中国語読みは『シーシェンチー』、私は時に無理矢理『シッセイサイ』と呼んだりもします。
台湾のサウンド・メディアアーティスト達がたちあげたイベントです。
「なんでインディーズ音楽は毎日のようにイベントがあってバンドたちには発表の機会があるのに、“サウンドアート”というカテゴリになると発表の機会が少ないんだ?」と疑問をもったのがきっかけのひとつとのこと。



(44回目失聲祭にて。YAO, Chung-Hanによるパフォーマンス)

『失聲祭』のオーガナイザーのひとりでアーティスト、YAO, Chung-Hanは、アーティストとしての活動はもちろん、イベントのオーガナイズやプロデュース、ギャラリーのディレクション、さらには自分たちの出演するイベントでwebサイトを作成したりと、幅広い活動や編集作業をこなして、自分の環境を良くしようと努力しています。
当日はYAO, Chung-HanとのSkype中継も予定しています。
(台北の失聲祭スタッフに日中通訳をしてもらいますので、みなさん気軽に質問していただけます!)
http://www.yaolouk.com/

今回ゲストで一緒にお話していただくアサダワタルさんは、
大阪で『CIY:Curate It Yourself』というイベントを企画制作・進行されていました。
http://ciy.4117.jp/event.php?id=84
このイベントは、いかに自分の領域以外のことにもアンテナや仕事を広げていくか、いわば自分をどうキュレーションしていくかというゲストトークを軸としたイベントで、ノマドトーキョー米田智彦さんやPAPERSKYのルーカス・B.B.さんらが参加されています。
(ちなみに私がOffshoreを個人で資金なしで利益なしでも始めなければ、と思ったのはCIYでいろんなアイディアを得られたからです。)
アサダさんも同じく、表現活動を行うアーティストとして、環境をより良くしようと様々な活動をされています。アサダさんの提唱する「住み開き」も、アーティストやクリエイターにとっての環境整備のひとつだと、私は考えています。
http://kotoami.org/

私は、アートで表現したい、クリエイターとして何かを創って発表したい、ならばこの時代、インターネット上のツールが後押ししてくれるんだから、企業や誰かからのオファーを待たずに自分で機会を作っていけばいいと思っています。

この考えを私はインディペンデントと呼んでいますが、まさにOffshoreシリーズ企画の第1弾はインディペンデントな『失聲祭』とアサダワタルさん。
国境を越えて繋ぐことができて、今後の展開にワクワクします。

今アート・カルチャー系のイベントや場づくりを実際にされている方、アーティスト・クリエイターの方、また、サウンドアート・メディアアートが好きな方、そして台湾の本当にインディペンデントな動きに興味を持たれた方、ぜひ1月31日UPLINK FACTORYでお会いしましょう!

ちなみに当日は、デザイナーの方々や台湾通の方の間で、
クオリティ高いデザインとローカルのアート・カルチャーにフォーカスした内容がちょっと話題の
台湾版 BIG ISSUE (現地では『大誌』と書きます。大きい誌、まさに!笑)
を少し持っていこうかと思います。
こちらもご興味ある方はお気軽に声をかけて下さい。

>>>イベント詳細は以下!

“台湾のサウンドアートイベント『失聲祭』を見る” meets 住み開き!
ー台湾のアートの現場から、場づくりのアイディアをー

日時
2012年1月31日(火)
19:00開場 19:30スタート

料金
1500円(前売り予約)
1800円(当日)
1300円(UPLINK会員価格)
※すべて1drink込

場所
UPLINK FACTORY
〒150-0042東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F
tel.03-6825-5502 / http://www.uplink.co.jp/

ナビゲーター
山本佳奈子(Offshore)

ゲスト
アサダワタル(日常編集家・事編kotoami代表・『住み開き 家から始めるコミュニティ(筑摩書房)』著者)

UPLINK FACTORYページ http://www.uplink.co.jp/factory/log/004271.php
facebook イベントページ http://www.facebook.com/events/226373154104399/

Offshore: 台北ミニレポートpart1:失聲祭Lacking Sound Festivalとは? http://www.offshore-mcc.net/2012/01/part1lacking-sound-festival.html?spref=tw
Offshore: 台北ミニレポートpart2:連帯し、連動する。台湾のアートとアーティスト。 http://www.offshore-mcc.net/2012/01/part2.html?spref=tw
Offshore: 台湾を代表するサウンドアーティスト・YAO, Chung-Han 姚仲涵 インタビュー http://www.offshore-mcc.net/2011/07/yao-chung-han.html?spref=tw

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山本 佳奈子

ゲストブロガー

山本 佳奈子

“Offshoreというサイトでアジアのインディペンデントなアート・カルチャーを紹介しています。webDICEコントリビューターとして、「キューバ紀行」「アジアン・カルチャー探索ぶらり旅」書いてました。”


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