先日のリリパでのVENUS IN VIRGOのlive映像が、
thereレーベルさんによってyou tubeにアップされました。
アルバム収録曲『よのはて』からの抜粋（後半のみ）です。
自分で見てみたら、
この間、最後の絶叫が若干「文脈」からずれてしまった、と日記に書いたけれど、
別にずれてはいなかった。
この時、私ははからずして、物語（曲）中の「死んだ子」のほうに同化してしまっていたんですね。
死んだ子、すなわ主体の心中で死んだ子によって象徴される「死」へと向かいたがる魂のことですが。
ヴィデオではよく聞こえないけれど、
途中から「きらめきが、きらめきが」とか言い出して、
自分でも、あれ、あたしなにやってるんだろう、とか思ったのだけど、
作中で主たる意識を務める声に逆らい、
死へと向かう魂が抵抗を始めたんでしょう、たぶん。
最後の叫びは、生きてゆく希望をもたらす朝につながるものではなくて、
そうすると、あえて朝に死を選ぶ魂の声だったのだろうか。
やはりそれは捨てがたい一瞬だからなのかな。
観念の産物のような気がしながらも、
観念と言って切り捨ててしまうにはあまりにも惜しいい凝縮された命の一瞬。
意識には裏があり表があり、
さまざまな思いが一瞬のうちに交錯する。
ほんとうはアルバムの中で、最後に叫び声を入れたかった。
でも、相方の合意が得られず入れることができなかった。
けれどもしアルバムに入れていたら、このような声にはならなかっただろう。
演奏するたびに変わっていく、その場だけで生成される、その場のみの命のあり方。
それも、生きているからこそ。
『よのはて』by VENUS IN VIRGO(Reiko.A × 有馬純寿）
VENUS IN VIRGO 1stCD『AURORA(アウローラ）』収録 / there TRCD-08
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