映画自体は淡々としている。
日常使われている農薬が、どのように生命を地球を脅かしているか
生物学者からの警告を、1960年代に著作「沈黙の春」として発表。
しかし、当時のアメリカは農薬の十分な検証、規制も成されないまま、
使用量や使用厳禁な劇薬であるのもおかまいなしに
目先の小さな「害虫駆除」の為だけに危険薬物を散布し、あらゆる生命の死を招いた。
そして、カーソン女史は正しい告発をしたにも係わらず、
生産性や、企業と政府の金銭的癒着諸々、「お上」が
彼女に「圧力」をかけ、何とか口封じをしようとあらゆる妨害を企てる。
それでも、彼女は信念を貫き通す…
地球に優しく、などと言うのは温すぎる。
地球に正しく、未来に責任を持って日々生きるべきであると
この映画を観て背中を強く押された。
映画自体は大変短いので、環境問題の講義とセットでの上映がいいかもしれない。
また、個人的に残念だったのは、唯一挿入されていた曲のソリストが
聞き苦しい音を出していたので、そこだけ差し替えてほしいと思った。
ベートーヴェンのVlコンチェルトの2楽章は美しいんですよ、本当は。