2011-02-23

アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット、美大生のアニメーション卒業制作上映会、など このエントリーを含むはてなブックマーク 

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

京都造形芸術大学の情報デザイン学科 通信教育部の特別講義で、アヌシー・フェスティバルとヨーロッパアニメーションの現状をお話してきました。
元気なプロデューサーがいるヨーロッパでは、アニメーション制作が地理的に拡大し、興行的にも成功しています。そして、若手が短編だけでなく、さまざまなアニメーションで活躍していることを紹介しました。
日本のアニメって世界一なの?という視点で、ひろーく世界を見てみようよ!世界のクリエイティブな人たちとネットワーキングしようよ!というメッセージ、参加者に伝わったみたいです。
3月26日、27日に、東京・杉並アニメーションミュージアムで卒業制作上映会があるそうです。通信教育のアニメーションコース?と思うなかれ、なかなか力作がありますよ。出品できる作品数が揃い、今年から学生運営の上映会をおこなうそうです。アクティブですね。

前回紹介した、長野の清泉女学院大学「シネコンがキャンパスになる3日間」もみなさんが3つのプログラムを熱心に鑑賞してくれたそうです。熱意あるアンケート意見も届いています。どうもありがとうございます!

(1)第2回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット開催される
(2)大学卒業制作アニメーション上映会いくつか・・・
(3)「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」合評上映会、3月15日
(4)NHK『笑う沖縄 100年の物語』
(5)長編アニメーション映画『メアリー&マックス』日本公開
(6)『緑子/MIDORI-KO』日本プレミア上映
(7)~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクト:文部科学省

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(1)第2回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット開催される

開催後のお知らせですが、2月20日と21日、タイ・パタヤで「第2回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット(ACBS)」が開催されました。
これは、アジアでコンテンツ・ビジネスを話し合い、新しいビジネスを作りだそうと、2008年に始まりました。
日本の経済産業省メディアコンテンツ課や香港映画発展局などの官と、関連業界団体の代表代表者が集まるラウンドテーブルです。

公式2回目は参加者が少し増えたみたい・・・
- 中国:国家広播電影電視総局(国家ラジオ映画テレビ総局)、CCTV
- 香港:香港映画発展局、サロンフィルム、フィルムファイナンス、CCBインターナショナル、マッコーリーキャピタル
- 韓国:文化体育観光部、韓国コンテンツ振興院、世宗大学校、CLKOエンターテイメント
- マレーシア:マルチメディア開発公社、Wong Jin Nee & Teo法律事務所、BigBeak、Asia Media Content、アストロエンターテイメント
- フィリピン:CITEM、アニメーション委員会、ゲーム開発者協会
- シンガポール:メディアコープ、ゴビシンガポール、TTGアジアメディア
- タイ:文化省、イマジマックス、GGMグラミー、デジタルエンターテイメント
- 日本:経済産業省、財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)、公益財団法人ユニジャパン、吉本興業、角川書店、小学館、IEインスティテュート、NHKエデュケーショナル、ホワイトノーツ、立命館大学

第2回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット>>http://www.unijapan.org/news/film/2acbs.html

ビジネスマッチングを具体化させる段階には至らないようだけど、参加者によると、顔見知りが増え、実のある話しもできる雰囲気になってきた、と。
各国や各業界の温度差や事情の違いがあり、アジアを一括りにできないが、地域圏構想は必要ね。
ヨーロッパでアニメーションが元気なのも、EU圏ができ、国境を越えるヒト・モノ・カネの役目も大きい。
マルチカルチャー、トランスカルチャーの中で仕事を成す、やりたいことを実現する・・・これって、もう避けられないですね。

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(2)大学卒業制作アニメーション上映会いくつか・・・

冒頭で紹介した、京都造形大学通信教育部アニメーションコースのほか、卒業制作作品の上映会が続きます。
■TAKUZEMI TEN. 東京造形大学 芸術学部 アニメーション学科 古川タク研究室
3月1日(火)~5日(土)
Art space kimura ASK?(東京・京橋)
http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/

■東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第二期生終了制作展
3月18日(金)~21日(月)
東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎(神奈川・横浜)
http://c15v7i0v.securesites.net/02source/

■京都造形大学通信教育部アニメーションコース 2010年度卒業制作作品上映会
3月26日(土)、27日(日)
杉並アニメーションミュージアム(東京・杉並)
http://d.hatena.ne.jp/tsushinanime/

多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科の片山雅博さんが急逝されました。ご冥福をお祈りします。
美術大学のアニメーション教育の顔でした。片山さんの下で才能を開花させ、プロの道へ導かれたアニメーション作家たちが、日本にはたくさんいます。
片山さんは日本アニメーション協会の理事・事務局長、広島国際アニメーションフェスティバルの組織委員としても活躍されました。
各方面から広く慕われた片山さん。軽妙洒脱なトークでイベントを大いに盛り上げた片山さん。親しかった方のメールに、「一切仕切ってた本人の死ですから、皮肉なものです」と。
送る会、ぜったいに駆けつけます。天国から笑いを送ってください。

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(3)「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」合評上映会、3月15日

映像産業振興機構(VIPO)が運営する、このプロジェクトは「文化庁の委託で2006年度よりスタート。優れた若手映画作家を対象に、本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施。そして、作品発表の場を提供し、次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指」しているそうです。
製作実地研修で制作した35ミリフィルムによる短編映画5作品の上映があります。
大阪:2月28日(月) 19:00~22:00/シネヌーヴォ(参加受付終了)
沖縄:3月17日(木) 17:30~20:30/沖縄県立博物館・美術館 講堂
東京:3月15日(火) 15:00~18:00/シネマメディアージュ シアター2

詳しくは、ndjcサイト>>http://www.vipo-ndjc.jp

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(4)NHK『笑う沖縄 100年の物語』
“沖縄の神様は笑いが好き 戦争は嫌い”

BShiの放映は2月25日に終わりましたが、3月23日に地上波で再放送されるハイビジョン番組です。
コザの情報サイト>>http://kozakoi.ti-da.net/e3292075.html

民主党の選挙対策が引っかき回した、沖縄の基地問題。一時、本土の国民の目が“沖縄の今日”に注がれました。
「君たちにつたえたい 朝霞、そこは基地の街だった」(中條克俊著、梨の木舎刊)というノンフィクションを読んでいます。
わたしが住む、埼玉県朝霞市は戦前の陸軍関連施設から戦後の米軍基地、そして今日の自衛隊基地、さらに米軍基地跡地の利用問題まで、実は基地の街です。 “基地の街”の記憶はかすかだけど、本によると、本当にいろいろな事があったそうです。

沖縄出身のエンタテイナーが東京で活躍されていますね。
中には沖縄に戻り、活動される方々も。第一期ウルトラシリーズを企画し、脚本を書かれた金城哲夫さんは、伝統の沖縄芝居の脚本家になられた。
沖縄芝居は、民謡と舞踊、沖縄言葉で描かれる、人情劇、庶民劇。沖縄喜劇のルーツとか。
“沖縄の神様は笑いが好き 戦争は嫌い”

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(5)長編アニメーション映画『メアリー&マックス』日本公開

2年前、カンヌ映画祭で話題となり、アヌシー・フェスティバルの長編部門コンペティションのクリスタル賞で映画祭の華となり、オスカーにもノミネートされた、オーストラリアのアダム・エリオット監督の『メアリー&マックス』が日本に上陸します!

宣伝文言より、
「不器用だけどあったかい―そんな2人のほんとうにあったお話。年齢、性別、大陸――全てを越えて繋がれた20年にわたる“親愛なる絆”アカデミー賞受賞監督が贈る、世界が認めた珠玉のクレイアニメーション」
GWより、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー予定。
わたしの一押し。どうぞ、お見逃しなく。
詳しくは公式サイト>>http://maryandmax-movie.com/

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(6)『緑子/MIDORI-KO』日本プレミア上映

案内が間に合わず、ごめんなさい。
アニメーション監督・黒坂圭太さんの長編アニメーション映画『緑子/MIDORI-KO』が完成し、2月にプレミア上映されました。
昼間行雄さんからオススメメールをいただいていました、「ビジュアルエフェクツというデジタル制作のスタッフとして10年間、この映画に関わり、やっと日本でのプレミア上映が実現してうれしい限りです」。

『緑子/MIDORI-KO』日本プレミア上映!
昨年10月にカナダで開催された世界4大アニメ祭の一つ「オタワ国際アニメーション映画祭」でのワールドプレミアを皮切りに、ロサンゼルス、ロッテルダムはじめ様々な国際映画祭で招待上映が行われ、日本では今夏に都内ミニシアターで劇場公開が決定。

詳しくは『緑子/MIDORI-KO』公式サイト>>http://www.midori-ko.com/

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(7)~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクト:文部科学省

過疎地だけでなく、大都会の都心でも、学校が廃校になる・・・(高層・超高層マンションが林立する一部地区では、小中学校が満杯だっていうのにね)。
校舎を潰すにもお金がかかる!お役人じゃ上手く活用できない!!・・・ということで、民間で廃校を活用してください、と。

東京なら世田谷区立池尻中学校の世田谷ものづくり学校とか、千代田区練成中学校のアーツ千代田3331とか、新宿区立淀橋第三小学校・西新宿小学校の芸能花伝舎とか、港区赤坂小学校のアートレジデンスとか、あるいは新宿区立四谷第五小学校の吉本興業事務所とか、京都なら京都市立龍池小学校の京都国際マンガミュージアム・・・芸能・芸術系による先例が出てきていますね。
民間が知恵を絞り、生き生きと利用できるなら、成功するかな。

文部科学省が、データベースや縦割りを排除する運営ルールを整えるなどで、民間利用のお役に立つ、~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクトをおこなっています。
詳しくは文部科学省のサイト>>http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/1296809.htm

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世界のアニメーションシアター WATの短編愛メーション映画を
イベントやシアターへ貸し出します!
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/61633155.html

HNewsのバックナンバー掲載
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp
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伊藤裕美

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伊藤裕美

“インディペンデント映画(アニメーション)を広める活動をしています。”


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