2010-07-08

『ストーンズ・イン・エグザイル』クロスレビュー:感覚的入り口から音楽がクリエイトする このエントリーを含むはてなブックマーク 

政治的事情のもと個のメンバーが音楽をどうクリエイトしていったか、短い時間ではあるが克明に描かれている。時間軸を正確に描いているため疾走過ぎる感は否めないが、個人的にはもう少し時間を取り、ゆっくり描いてほしいシーンもあった。またメンバーの諸事情(性格など)!?を知っている方であるなら、より深く状況の心理を知る事が出来るであろう。
個人的には、レコーディング現場の環境面の試行錯誤がとても興味深いものがあった。
またこの時期、音楽にまじめに取り組むミックテイラーが在籍していた事が、少なくともこのアルバム制作に重要な役割を果たしていると思う。時代は無視するがB.ジョーンズやR.ウッドであったら、もっと紆余曲折があったのではないかと感じた。この作品はミュージシャンと云うよりクリエイターとしてのストーンズにポイントを置き構成されている気がする。かなりフォーカスの絞られた音楽制作ドキュメント映画になっているのではないだろうか。見終わったあとビートルズの「レットイットビー ネイキッド」を思い出した。思わず「メイン・ストリートのならず者 ネイキッド」を熱望したい衝動に駆られてしまったのは私だけだろうか?。

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ruesayers

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