やっと行けたレベッカ・ホルン展@MOT。でも、もっと早い時間から来ればよかった。映像作品をじっくり観ていたらあっという間に時間が経ち、閉館ギリギリになってしまったのだ。2Fカフェにてコンデンスミルク入りベトナムコーヒーとプリンでつかの間まったり…
特に座り込んで見入ってしまったのは、「ニルヴァーナ・ハウス」と呼ばれる精神科サナトリウムが舞台になっている、『バスターの寝室』という映像作品。
で、そこの患者だったはずのドナルド・サザーランドが医者になっちゃったりとか…面白くもヤバイ設定が満載なのだ。
薄いピンクに着色されたような画像の中をもわもわ蝶が舞う様も魅惑的で…
常軌を逸した世界のはずなのに、巷の精神科サナトリウムの表現よりもはるかに身近な感じがして、目が離せなくなってしまったのかもしれない。
冷静な狂気というか…それは暗黙の内に沈黙を決め込んでいる日常に潜むタブーを冒す眼差しだったりしないだろうか?
そこに存在する間の、気が遠くなるような時間の生の営みを保つ正気と無、官能、そして死は同列で手招きさえしない。
装置(しばらくプチ瞑想した)や詩についても色々語るべきなのだけど、今日のところはここいらへんで…