2009-12-09

耳で触れる音楽 このエントリーを含むはてなブックマーク 

「鑑賞する」
この言葉が、これ程相応しい音楽もそうは無いだろう。

トベタ・バジュン氏の最新作「African Mode」は、確かに目で見て、耳で触れることのできる芸術作品だと僕は思う。氏のバックボーンでもあるボッサ・ラテンミュージックを下地に、生楽器と電子音で丁寧に編み込んだ今回のアルバムは、まるで麻の布の様な上品な「ザラつき」を耳で感じ取ることができる。前作「青い蝶」が視覚的な作品だとすると、この「African Mode」は明らかに触覚を刺激する、極めてプリミティブで、優しさに溢れた作品だ。

たまには、姿勢を正して音楽を「鑑賞」するのも悪くない。

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