2009-06-02

童貞映画決定版! このエントリーを含むはてなブックマーク 

“草食系男子”、“婚活”などという言葉が増えてきた折も折、童貞映画の決定版ムービー!の誕生だ!こりゃ、売れそうな予感がするゾ、と。
東大出・東大の大学院も卒業、立派にエリートコースを進み、勉強ばかりして日々を過ごすも、気づけば齢(よわい)30にして未だ童貞。んー、いかにも居そうなんです、こーゆーヒト。初めて就いた職場では、そのKYさと常識知らずによって、ちょっとヤな性格の先輩に呑みの席で絡まれてしまう。そんな不器用な童貞君が初めて恋し、頭を使ってではなく、体でぶつかっていく初恋。

その地元チックなストリッパー小屋も、ファッションヘルスにおける個室での経験も、痛々しいばかりにリアルで非常に面白い!彼の気恥ずかしさに肉薄するようで、見ているこちらも身悶えせんばかり。程良いユーモアセンスと、肌一枚を隔てたカメラの映し方に、思わずグッと拳を握り締めての鑑賞。なかなかの童貞擬似体験でありました。
お相手の女子は実は、行動派の肉食系。彼女との距離感やズレを、そこはかとなく感じるこの感覚の齟齬は、大胆で嘘のない等身大の性行為の描写と相まって、観客である私たちが、最後まで食い入るように見入ることを可能にする。神楽坂恵のIカップの両の乳房に、右に、左にとむしゃぶりつく山本浩司の画。ピンク映画ではなく、文芸派映画でここまでやる、うん、これは狙ってやっているのだ。下半身こそ映さないけれど、匂い立つようなリアリティがそこにある。

ワタシにとっては、当然女の方の気持ちがよく分かってしまう。「本当はしたいだけなの?」
頭とカラダのバランスが上手く取れない童貞君と分かっていても、草食系アプローチと、その望みにも関わらず思うようにいかない勃起、じゃあ、物足りないんですよー。
でも、彼の胸の痛みは嫌が応にも伝わってきた。心地よい果てが与えられず、ままならない焦りと膨張するアタマの中、そして失恋の疼き。痛い。なんだか胸の奥がズキズキする。これはもしや勃起不全の感情に似ているの?

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とらねこ

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“にゃほー。”