昨年の東京国際映画祭で見逃してしまい、ずっと見たいと思っていたので、応募し、試写会でみせてもらうことができました。
ダンスを扱ったドキュメンタリーといえば、「ステップ!ステップ!ステップ!」や「RIZE!」が思い浮かびます。
この作品でも子供たちにとってダンスや音楽が生きる希望となっていく様子を見せてくれます。子供達は難民キャンプで暮らしていて、とても物資は充分とはいえません。でもそんな中で全国音楽大会に出場できることになり、ひたすら大会に向けて練習を続け、衣装も豪華とはいえませんが、出場します。
通常、ドキュメンタリーというと、どうしても地味なものが多く途中で飽きてきたりという作品もあるのですが、この作品は全国大会に出場して、彼らが果たして賞を取れるのか、という興味もあり、だんだん大会を一緒にみていて彼らを応援し、思わず一緒に拍手をしたくなる一体感がありました。
「ウォーダンス」は戦いの踊りですが、民族の誇りでもある、という自信が彼らを通して伝わってきました。踊っているときはウガンダのひどい暮らしも親を殺されたこともきっと忘れているのでしょう。
ウガンダでは、20年間反政府組織との内戦があるということなので、ずっと国内は平和とは程遠い状態でのくらしが続いているようです。映画に出ている子供達は生まれたときからそんな中で育ち、親を殺されたり、誘拐されたりしてやむなく難民キャンプで生活しています。彼らの日常をみていると、本当に日本は平和な国なんだ、でも日本の子供達はそんなことは考えてないんだ、とも思いました。
この映画が公開され、多くの人たちが見てくれることを望みます。