重力の虹 Tee / Black
https://nocry.jp/item/706/
1973年、アメリカの覆面作家、トマス・ピンチョンが書き上げた、極悪難解小説。
原文約35万語、日本語訳で約100万字、登場人物は400名を超える。情報過多。
主人公である、アメリカ軍のナンパ中尉スロースロップがセックスをすると、ロケットが落下する。
文字や言葉にどんな意味があるのか。
同士の交流の為に言語が生まれ、使うことで繁栄と衰退を繰り返す。
小説は奇人の妄想か。
心理学、オカルト、神話、映画、ドラッグ、航空工学、材料力学、流体力学、数学(解析学)、統計学、論理学、量子力学、制御工学、有機合成化学、神経生理学、薬理学、認知心理学、精神分析、精神医学、社会学、経済学、宗教学、現代史、戦争論、陰謀史観、神秘主義、降霊術…
知らないことを行ごとに突きつけられ、満天のストレス。
我慢と挫折を繰り返し、この作品を読む価値はあるか。
投獄された知人がいれば、週刊実話を毎回差し入れる代わりに、この上下巻を差し入れてあげてほしい。
3年位なら、この一冊で事足りるだろう。
カウンターフォースとなった、抑圧された弱者の共闘。
■ボディ色:ブラック
■フロントプリント色:ラバーインクグレー
■シルクスクリーンプリント