3月12日。初日。桃井章作・演出。デビッド・リンチ的展開というか、ストーリーテリングがモヤモヤして話が進まない。「どうなってるんだ」「どういうことなんだ」「桃井さん、テレビや映画では分かりやすいホン書いてたろう」後半、ようやくじんわりと構成の意味が滲み出てきた。もう、これって桃井さんの「ドグラマグラ」なのだろうか?断筆宣言されてから自由奔放にありったけの脳ミソを放出されているようだ。終演後、そこにカタルシスを感じた。
喜劇でいう「喰いぬけ」のような登場と演技の女優、小松杏に助演女優賞を差し上げる。