8月25日(土)18時。宮沢章夫さんが推してたので、三鷹くんだりまで出張って観てみた。宮沢さんの舞台は、スタッフ・キャストともに図書館司書みたいな人たちがやってるけど、ここはコンビニ店員だ。それもあまり使えなさそうな愛想のない人たちばかり。白壁に包まれた無音の中、始まる。5分程演出と俳優の雰囲気に戸惑うが、すぐ物語にのめり込んでいく。お、小津だ。これ、現代の小津だ。ほぼ無表情。極力抑揚を抑えた台詞。無対象への緩やかな演技で、見えないモノが見えてくる。時間と場面と役柄がクロスする。デビッド・リンチだ。よくもまあ、ここまで徹底して感情を抑えられるものだなあ。途中から観たら知恵おくれの人達の学芸会に観えるぞ。確か30年程前、宮沢さんの舞台でも同じようなシーンがあったっけ。といっても、この関田女史。もちろんまだ生まれてなかったろうけど。末恐ろしいぞ。なんてったって小津リンチだぞ。ああ。絶賛。