2018-06-29

六角精児バンド&ペーソス 「六角精児・島本慶+末井昭トリプルバースデーライブ」(下北沢ラ・カーニャ)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

6月24日(土)19時半。
<ぺーソス>島本さんの歌というか話芸、いや、シャンソンの域に達しているぞ。「ブルースシャンソン」とでも言っておくか。中年の悲哀を唄う姿は「全身枯葉男」だ。笑うのに胸キュンとなってしまう。
寄席やかつてのコマ劇場の司会をやらせてもおかしくない、スマイリ―さんのMC。見るたびに磨かれてきた。聞けば年間100ステージをこなしているという。イケイケロックバンドなみじゃないか。それにしても、末井さんの「素敵なダイナマイトスキャンダル」、島本さんの「愛の新世界」。メンバーの原作が2本も映画化されているバンドって、まずないぞ。

<六角精児バンド>
これまた、六角のMCが、家元談志の面影を匂わせきた。マニアックなボクシングや競艇の話を延々と熱く語る六角の姿は、生前の談志が落語の客の前で、ベルナルド・ベルトリッチやバスター・キートンの話をどっぷりしていた姿に似ている。つき離してから、歌や落語でグイっとつかむ。観客は遊ばれてるのだ。数多くのテレビのバラエティ番組やラジオを経験してきた故の技であろう。徹ちゃんのジェフ・ベックのイントロもそうだ。「今日はジェフ・ベックの誕生日でもありますので…」って、そんなのこのライブの客はあんまし知らねえぞ。「哀しみの恋人たち」だっけ。のイントロを弾きながらほくそ笑んでいる徹ちゃんは、まるで「ギター変質者の凱旋」だ。まあ、こんなわけのわからないことを書いている俺はどーなんだと言われても困るけど。だってこれ日記だからさ。(注)徹ちゃん。写真もらったぜ。

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大倉順憲

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