ども、演出です。
長いこと更新が出来ず、いっそのことゼロからやり直そうかと思いましたが、このブログを読んで入団してくれた団員も居ますので「それはやったらアカン」と考え直し、恥ずかしながら「新記事」として更新することにしました。
んじゃ、お前は今まで何やってたんだと申しますれば、
仕事が多忙だったのと、
劇団の演出に忙しかったのと、
体調不良が続いていたのと・・・。
いや~~、
もう、
年ですかね(汗)
(;・∀・) ウーン...
一年を通して元気な日があまり有りません。
年中体のダルさを感じて生活しております。
な~んて事を思うのですが、
「それはお酒の飲みすぎじゃないですか?」と言われれば、
ですよね。
という返事しか出来ませんが(笑)
(・∀・*)
で、
そんなこんなな状況ではございますが、
それでも、
どうしてもブログを更新したかったのは、
新作の宣伝をしたかったからです。
Σ(゜Д゜)
( ̄ー ̄) フフッ。
人はこれを「自己中」と呼びます。
んで、
新作についてなのですが、
十夢においては第14回公演の作品となりまして、
題名は『この手が届きそうな青空の下で』となっております。
この台本に関しては語りたいことが山のようにあります。
オイラの演出をする上でテーマに掲げているのは「チャレンジ」です。
いつ如何なる公演でもチャレンジは忘れません。
初の試みや、更に上を目指す改善を繰り返して来ました。
で、今回の作品は本当に十夢にとって・・・いえ、オイラにとってドキドキするチャレンジとなっております。
今までの作品は「お客様に伝える芝居」を目標に芝居を作ってきました。
伝える、ですから、
それが濃ければ濃いほど分かりやすく伝わります。
感情を色に例えるなら赤や青、緑や黄色などといった単色系のお芝居です。
怒りなら赤、悲しみなら青といった感じです。
その代表例が「月僕」でした。
登場人物が少ないので、一人一人を丁寧に描くことが出来ましたしね。
それから人数が増えて、それに伴い、
公演時間も増えました(汗)
( ; ゜Д゜) オイッ‼
これ以上お客様のお尻と腰に負担をかけさせる訳にはいきませんからね。
もう少し気軽に観てもらえる作品も作っていかなければなりません。
で、
今回からどういう芝居にチャレンジするかというと、
正直な話、今までは「ストーリーの面白さ」で芝居を引っ張ってきました。
が、今回からは「キャラクターの面白さ」で芝居を引っ張っていきたいと思っております。
それは決してストーリーを蔑ろにするということではありません。
「どんでん返し」や「衝撃の事実」なんかがなくても、芝居を面白く観て頂くためのステップアップです。
それは、
ストーリーではなく、
演じている役者の力量で、
「そのキャラの行く末を見届けたい」と思わせるということです。
今後十夢が更なる飛躍をするためには絶対に必要なことです。
当たり前といえば当たり前のことなのですが、十夢は素人劇団で、役者をやるのが十夢が初めてという役者も少なくありません。
ですから、今まで結構な時間を要しました。
ですが、
「十夢の役者として舞台に立つということ」
が多くの団員に共通認識として植え付けられ、それに賛同し、劇団を続けて、文化になった今、オイラは自信をもってチャレンジ出来るのです。
ですから、今回の芝居はどんでん返しも衝撃の事実もありません。
もうね、安心して見ていられる・・・
「きっとこの先の展開はこうなるんだろうな、あぁ、やっぱりそうなったか。」
というようなお芝居です。
王道ってやつです。
それを、役者の力量で魅せていく。
ストーリに興味を持つのではなく、キャラクターに興味を持ってもらえるお芝居、それが今回のテーマです。
役者がやらなくてはならないのは、キャラクターの確立であり、役に入り込む集中力です。
その為には、役者はその役を自分のものにしなくてはなりません。
役の役割、立場、過去、想い、信念、こだわり。
そして心の流れ。
どんな芝居でも、どんな役でも、最初から最後まで変わらない役はありません。
絶対に何らかの"変化"というものは発生します。
大きくか小さくかは分かりませんが、必ず絶対に"変化"はあるのです。
その変化をどう表現するか・・・。
役者の腕の見せ所です。
また今回は、主役が望ちゃんであることが新しいチャレンジをしようと思った大きな要因です。
器用そうに見えて不器用で、
ポジティブそうに見えてネガティブで、
自信家のように見えて小心者です。
ですが、
誰よりも負けず嫌いで、一生懸命で、真面目で、芝居の為に時間を使える人です。
演出のオイラの言っていることは分かる。理解できる。でも、自分の表現が追い付かない・・・。
そんな時、彼女は泣きながらも練習を続けます。
望ちゃんの中では「泣くことはズルい事」と思っているようですが、オイラはそんな風には思いません。
泣きたいなら泣けばいい。悔しいなら、悲しいなら泣けばいいと思っています。
それでも前を向いて前進するなら感情を出してもいいのです。
そして、彼女は泣きながらも前を向いて前進するのです。
オイラは「信用」という言葉を軽々しく使いませんが、望ちゃんは、オイラが「信用している数少ない役者」の一人です。
そんな望ちゃんが、新たなチャレンジの主役を演じる事は、オイラにとっては大きな安心でした。
オイラは望ちゃんの笑った顔が大好きです。
本番が終わった後、彼女の最高の笑顔が見れるように、オイラは「考える事」に時間を使います。
勿論、頑張ってくれているのは望ちゃんだけではありません。
福団長のたっし君はいつも皆を盛り上げるムードメーカになってくれていますし、オイラのダメ出しもしてくれます。
めぐみちゃんは自分のキャラとは違うエリアの役に挑戦してくれています。(衣装から髪の毛まで)
ゆきちゃんは弱点である声のボリュームと初回からのテンションを改善してくれています。
あまちゃんは前回の公演終了後から早急にセリフを覚えてくれました。
しんちゃんは「自分で考えてやってみる」ことを誰よりもやってくれています。
せいかちゃんは少しでも上手くなるため時間を割いて精進してくれています。
たいちゃんは演出のオイラの言葉に耳を傾け、表現に努めてくれています。
はなちゃんは弱点の克服を諦めることなく日々意識して演技してくれています。
ふっきーは「過去最多曲数の芝居」の音響を担当するのにも関わらず、動画の作成など様々な作業をこなしてくれました。
ゆかちゃんは効果音を頼まれたら直ぐに動いてくれて、おかげで効果音が揃いました。(これは本当に助かった!)
本当は皆、一文では書ききれないくらい頑張ってくれているのです。
自分の人生の一部の時間を使ってくれているのです。
本当に、演出冥利に尽きます。
世界中に演出家と呼ばれる人が何人いるか分かりませんが、全ての演出家にオイラは自慢したいのです。
「いいだろ!十夢の演出ってスゲー楽しいんだぞ!!」って。
だからこそ、オイラは「考える事」に時間を使わないといけないんですよね。
今回は演出としても「初めての試み」が沢山ありまして、オイラ自身もまだ多くの言葉を持っているわけではありません。
オイラもオイラで、新しい事にチャレンジするのです!!
ですが、
面白さの本質
を見失う事は有りませんけどね。
チャレンジが目的なわけではありません。
「より面白い作品を作るためのチャレンジ」です。
笑えることだけが面白さではありません。
人一人の人生を目の前で見させられているような、そんなお芝居をしたいと思います。
いや、だからといって重くないですよ?今回は軽いです。フワフワです!
十夢の新しい試みを、是非、その目で確かめてください。
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劇団十夢 第14回公演『この手が届きそうな青空の下で』
2017年8月20日(日)
開場/15:30~ 開演/16:00~
無料公演(全席自由)
<船橋市宮本公民館講堂>
〒273-0003 千葉県船橋市宮本6-18-1
JR線船橋駅及び京成線船橋駅から徒歩約15分
京成線大神宮下駅から徒歩7分
劇団十夢の第14回公演。
暑い夏を吹き飛ばすどころか益々暑くなるような、王道のラブコメ(?)に挑戦します。
とはいえ、十夢なので普通になるはずもなく・・・。
ドタバタしますが、2時間がアッという間に過ぎるようなお芝居です。
無料ですので、どなた様もお気軽にご来場下さい!
恋人・友達・ご家族と、夏休みの思い出を一つ増やしませんか?
[あらすじ]
私は何処にでもいるごくごく普通の人です。
人付き合いは得意じゃないけど友達がいないわけじゃありません。
ダンサーになってニューヨークで踊るという夢があり、今スクールに通っています。
生活するためにバイトして、
3日に一度コンビニでちょっと高いデザートを買うのがご褒美な、
どこにでもいるごくごく普通の人。
それなのにどうしてこんな事になってしまったのか・・・。
その日は1日ツイてなかったんです。
朝から雨が降っていて憂鬱だし。
お気に入りの傘が風にあおられて折れちゃうし。
ご褒美のコンビニデザートは売り切れてるし・・・。
「嫌な事は踊って忘れよう」とびしょ濡れになりながら
スクールに移動している途中でした。
最近テレビをにぎわせているニュースがありました。
殺人事件なのですが、巷ではその話題でもちきり。
だから彼が私の前に現れた時、私は殺されるんだって思いました。
でも彼は殺人犯などではなく犯人は別にいて・・・。
とにかく、
彼との出会いは雨が降っていて憂鬱で、
お気に入りの傘が壊れてしまった上に、
ご褒美のデザートが売り切れていた、
・・・いわゆる最悪な日の事でした。
-CAST-
林望
近藤広充
古屋めぐみ
大澤星夏
青木華
伊藤大輝
尼子亮平
村上有紀
浦江審太郎
藤原辰史
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