2015年、Amazon電子書籍にて発行した「元町映画館でみた! MOEBON」で、神戸の元町映画館を取材するなか、はじめに感じたのが、これ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00X43X3HW
表題通り「ミニシアターと小劇場(演劇)が抱えている問題は意外と似ている」ということ。それもあって、元町映画館を応援しようと思った。
もともと演劇ライターからはじめて、その後、映画業界も取材してきたうえで(実はゲームライター歴が一番長いのだけど)、現場経験から感じたことだ。
その分析の当たりハズレは別について。
どうやったら集客できるのか。
どうやったら一般の方々にもっと知ってもらえるのか……。
これは共通の課題。
単純に多額の広告予算がないとか、マーケット分析が追いつかないとか、まぁ、いろいろとあるけど、そんなものにお金をかけなくてもいいのが、SNS時代のイマドキだ。低予算でもうまく新規顧客を巻き込んだ例もある。
そのなか、自然災害が起きたときなどによく話題になる、このネタ。
そもそも映画や演劇は生活に必要ないもの……被災地に必要なのは物資。
最近では生活保護受給者がパチンコをやってもいいのか悪いのか?という話題もある。
同じ文脈で、演劇や映画も語られたりするんだけど。
確かに“エンタテイメント”という言葉の語源は「人をもてなす」なので、
実はサービス業そのものが“エンタテイメント”なのは違いない。
でも、パチンコはエンタテインメントと考えることができるけど、結果「人をもてなす」は集客のツールであって、本来の目的ではないので、やはり違うな。
また、映画や演劇業界が本来の意味で「人をもてなす」という意味を本当に理解しているかというと、それも確かではない。ミニシアター系はアートだったりするからだ、小劇場演劇は特に(マスターベーションの手段だったりする)。
そこで、ここ最近の演劇や映画って、いまの時代のジャンルとしては“好奇心”として扱うと分かりやすいのかなと考えていたりする。
ひと昔前は“知的好奇心”がキーワードだった。
分かりやすいところでは「朝まで生テレビ」。
最近では「朝活」とそれに関連するイベントもそうだし。
まちライブラリーを語るまでもなく、本が売れない時代のコミュニティは増えている(ただしお金にはならないけど)。
http://machi-library.org
その流れが、いま関西では“映画”に実は流れている(個人的には数年後の注目キーワードと予想)。
とはいえ、ここ数年の映画なんかは「字幕が読めない観客(若者)」が増えてきて「吹き替え上映」も当たり前になったけど(あ、これもミニシアター離れと関係あるかもですな)。
まぁ、このあたり、偉い人は分かっているだろうけど、
老化激しくワタクシとしては、いま覚え書きなのである。
長くなったので、つづきます。
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