2015-11-16

MO'SOME TONEBENDER 「Ride into HEAVEN TOUR ~天国に一番近いGIG」(東京キネマ倶楽部)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

世界観が広がりつつあるモーサム・トーンベンダー。百々のヴォーカルは果てしなく心身共にエッジへと導き、天国と地獄の境目でフラフラになってせせら笑っている孤高の堕天使、ルシファーのようだ。ベース武井のMCパフォーマンスも確立されてきた。元グランドキャバレーというスペースをうまく利用し、サイドステージで天使の羽を背に付け乱舞する。いや天使のようで、悪魔の化身だ。そう彼はサタン。長髪痩身の百々と丸坊主でマスキュラスな武井との対比バランスがとても良い。かくして物静かなようなギターの藤田が、2度目のアンコールで、サポートドラムとのツインドラム合戦でブチ切れる。彼こそが愛の神キューピッドなのではないか。ちょうど、トリオ漫才の、ボケとツッコミの横にいるニヤケのポジションに似ている。にやついて相づちしか打っていないようなのだが、いなくてはならない存在だ。(シティーボーイズの斉木さん、レツゴ―三匹の長作さんあたりが、その立場)途中、百々がマイクコードを自分の身体に巻きつけ唄う姿は、往年のイギ―ポップを思い出させ、Tシャツを脱ぎ捨て半裸になってからは一気にテンションが加速度を増した。拘束からの解放。天国と地獄。次はどこまで連れていってくれるのか。観客も心身を鍛えておかねばRISEもRIDEも出来なくなるステージだ!

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大倉順憲

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