2008-02-25

[2006.6.12] オーストラリア - 日本 このエントリーを含むはてなブックマーク 

だいぶ気分も収まりましたが、あまり今日の事を書く気力というか、気分にならんので、雑かも知れないです。すんません。朝、起きて、出かける準備をして、朝食をホテルで食べた。温かい物もあって思いの外、豪華な朝食だった。で、ご飯を食べて、駅に向かった。

駅は日本人とオーストラリア人でごった返していた。え?今日はチケットの引き替えもあるので、結構早く出たんだけど、かなりの人がいた。各サポーター、これから始まるワールドカップに期待を隠しきれない雰囲気だった。電車は満員なんだけど、どうも欧州人は満員電車に慣れてないらしく、詰めればまだ乗れるのにもう満員だから乗るな、もう満員だから乗れないな、的な空気が蔓延していた。

で、昨日の下見通り、カイザースラウテルンに着いた。今日、合流する州平と同じ大学の人たちとはチケットオフィスで合流予定。昨日のチケットオフィスに行くと、電話で連絡した通りもういてくれてて簡単に合流できた。で、州平を含めて、彼ら4人でチケットを取りに行き、俺はお留守番。数分後、無事に4人で出てきた。

で、カイザースラウテルンのワールドカップ祭に繰り出した。今日は昨日よりも日本人とオーストラリア人でごった返していた。カンガルーの人形を持ったオーストラリア人多数。何枚か写真を撮らせて貰った。で、大道芸を見たりして、いい時間になったので、スタジアムに向かった。

州平達はこないだ取った4枚連番のチケットで、俺は前に自分で取ったチケット。俺だけチケットが異なるわけだけど、テツヤが前半だけ俺と変わってくれる事になった。で、スタジアムに向かう。途中、日本代表がもうすぐ来るからこの旗を振ってくれ、と旗が配られていた。

で、待つ事20分くらい。日本代表のバスが来た。バスは窓が黒くてちっとも選手が見えなかった。試合に集中したいって事だろうけど、ファンとの接触をソコまで避ける必要があるんだろうか。一番前にいたジーコだけ確認できたが、ちょっと嬉しさ半分、残念さ半分だ。この残念さは試合で払拭して欲しい。

で、お互いのチケットを交換して入場。自分の名義と違うチケットなんだけど、問題なく入場できた。座席はバックスタンドの3段目で、ほぼど真ん中。超超超良い席だった。で、座席を確認して、下の階に写真を取りに行ってみた。出入り口でこのチケットは違う、と言われたけど、写真撮るだけだから入れてくれって頼んだらあっさりOK。丁度GKが練習に出てきた。[地図を表示]

で、元の席に戻って少しして日本代表が出てきた。本日のカイザースラウテルン、気温は38度らしい。ジメジメはしていないものの、かなり暑い。日陰にいても熱気が伝わってくるので、日向のピッチの暑さは半端ではないだろう。で、選手がひっこんで、試合開始のカウントダウンが始まる。

選手入場と共に大きなユニフォームが出てきた。国歌斉唱をして、試合開始。両チーム無得点の内はなかなか悪くない試合だった。もちろんそれはドコの国とドコの国が戦ってもそうなのだが。で、日本が中村のインチキくさいセンタリングだか、シュートだかが入って、先制した。

先制してからが良くなかった。徐々に暑さからか足が止まるようになって行く。それでも前半はまだがんばれていた。川口は大舞台ではいいGKだね。大舞台限定なので、好きじゃないけど。後は中澤が負けてなかった。福西は相変わらず大嫌いな選手だ。上手くて、巧みで、狡賢くて、メリハリがあって。ホントに嫌いな選手だ。駒野はかなり緊張していた風で動きがカチカチだった。けど、悪くはなかった。

で、後半。テツヤと席を交換。のハズだったけど、上手いこと考えて、州平のチケットを借りて、テツヤにチケットを返しつつ、州平のチケットでまた入った。もちろん、席は無いわけだけど、上手いこと適当に空いてる席に転がり込んだ。で、後半はみるみる内に運動量が落ちた。ってか、暑くて、しんどいのはわかるけど、足がつるまで走ってる選手は一人もいないんじゃないかな。

サッカーで走らなくなるとどうなるかは自明の理でサポートの数がみるみる内に減って自滅へのカウントダウンが増えた。川口の出番は徐々に増え、それでも彼はオーストラリアのシュートを止め続けたけれども、たった一度、無理に飛び出してしまうミスを犯し、これが同点に繋がった。

日本は反撃のために走らざるを得なくなったにもかかわらず、フォローの数も増えず、攻撃陣は孤立無援。これで得点を取ることは今の日本のFWでは不可能。結局、勢いに乗ったオーストラリアを食い止められずに3失点を喫して逆転負けをした。あまりのショックと日本のふがいなさにこのチームを応援するためにドイツまで来たのかと思うと情けなくなった。

逆転されたからでも、負けたからでも、日本が弱かったからでもない。日本の選手が、ワールドカップの舞台で必死に戦わずに暑さに負けているのが情けなかった。フランスワールドカップでは一勝もあげられずに終わったけれども、選手達は試合の後に全員足がつって動けなくなったと聞くが、今日、そこまで全力を出し切ったと胸を張って言える選手はピッチにいたんだろうか?

選手が最高のパフォーマンスを見せずして、監督の采配をああだこうだ言っても何の価値もないので、今日のジーコの采配は特にコメントのしようがない。交代枠はもっと早く使うべきだったかも知れないが、走っていない選手を替えたいのなら、交代枠が7つあっても足りなかったかも知れない。

結局、高原は我の強さも中途半端なままで、相変わらず柳沢へのパスは雑で守備も申し訳なさ程度。柳沢もFWとして中途半端なまま、ポストプレーは他の日本人よりもマシかも知れないし、たまには突破を見せるけれども、シュートは枠を捉えなかったし、恐さは無かった。

中村、ワールドカップ情報をあまり仕入れ切れてないので、てっきりまだ怪我してて、怪我を押しての出場かと思った。ちっとも体を張らないし、守備もしないし、唯一の武器のフリーキックも力も入っていない。あのポジションに体を張れる中田か、小笠原がいればもう少し楽に試合を進められたかも知れない。

その中田は大舞台での力の出し方をやっぱり心得てるな、と思った。ボランチの役割を任せられたがために攻撃に絡む事は遠くから絡む事にはなったが、チームの中で孤軍奮闘と言った感じ。

日本ではサントスがかなり叩かれてるかも知れないけど、結局、最後まで1対1の勝負をあきらめなかったのは彼だけだった。その成功率などを出していくとそれほど魅力ある選手でもないが、やはり挑まなければ打開できない局面もあるので、最後は頼もしく見えた。

試合後は放心状態のままスタジアムを後にして、5人で駅まで帰ってきた。んで、一路マンハイムへ。んで、マンハイムで3人をお別れ。州平と夕飯を探しに町に出た。インド料理屋を見つけて入った。バングラディッシュ人のおっさんがやってた。バングラディッシュ人は日本の援助に凄く感謝してるみたいだ。カレーとナンを頼んだ。めっちゃ美味かった。駅のアイス屋さんでアイスを買った。メロンとラムネ。

あと、10分、日本の選手達が頑張っていてくれたなら、最高の夜になったのだろうけど、悔やんでも悔やみきれない脱力感がただただ漂う夜になった。州平とは明日の朝で別れる。俺はルクセンブルクに国数を稼ぎに行き、州平は一人で半日ドイツを旅してからロンドンに帰る。いろんな事があったが、ワールドカップを一緒に見られた事は最高の思い出になるだろう。この悔しさもいつか笑えるようになるといいね。まだ、俺の旅は続く。とりあえず今は、州平ありがとう。

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ゆうすけ

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