2008-06-12

ベベトナム戦争、学生運動、ドラッグカルチャー、激動の60年代を早足で駆け抜けるまるでジェットコースターのような、ミュージカル・フィルム。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

213曲あるといわれているビートルズのサウンドで語られる激動の60年代アメリカ。日本人にはどうもなじみ難いミュージカル映画ですが、CMなどで多用されているビートルズサウンドなら違和感なく入り込めるのでは?

楽曲ごとにティストの違うアレンジがあってサウンドを知っていてもその曲が持つ背景を知る事が出来たし、プレスに挟んでいる「ザ・ビートルズ・クラブ」のビートルズのトリビアもより奥深さをみれた。
往来のビートルズファンでも、よく知らない層でもすんなり入り込めます。ただ、登場人物の名前でファンならピンとくる方が多いかと。主人公の名前がジュードですもの。

ジョリー・テイモア節は炸裂で、きっと彼女の性格であろう自由奔放さがスクリーンに溢れています。
映画『フリーダ』よりも、それは如実に体現出来ている感じ。
それは、冒頭からの『girl』のサウンドと併せて、主人公ジュードのヒロインのルーシーへの思いが繰り広げられる、押し寄せる波と当時唯一のメディアである新聞をあわせたコラージュ、激しい感情の高ぶりが見て分かる。すごく作品に引き込まれた。
個人的に好みなのが、平面と立体の区別がつかないようなフリーダでもあった絵画の中を動き回れるような演出が「Being For the Benefit Of Mr.Kite」の幻想のシーンでもあり、より縦横無尽でより天地無用でエネルギッシュ。
イチゴをモチーフにしたこの作品『アクロス・ザ・ユニバース』、可愛いビジュアルもさることながらしっかりがっつり骨太な内容です。
ただ、ジェットコースターでめぐる60年代はあまりに早足過ぎる。
個人的には、「プーさんのハニーライド」くらいのスピードで色鮮やかなテイモアの世界観を見て回りたい

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