大倉順憲さんの日記
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2015
3月
28
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木村文洋監督 「愛のゆくえ(仮)」(ポレポレ東中野)を観て。
出演:前川麻子 寺十吾 2人芝居の舞台も、映画になるんだ。気合いを入れれば。これは、かなりの力作。 よくぞやってくれた。モノクロの画面からひしひしと伝わってくる、男と女の微妙な緊張と堕落。諦観と希望、いや夢か。もはや「抱く」「抱かれる」という原点にしか、その愛を見いだせなくなってしまっている2人。洗濯機の前で全裸になる前川麻子に、触れようとする寺十吾のやるせなさ。前川麻子の説得力が内包され...
ルキノ・ヴィスコンティ監督 「家族の肖像」(VHS)を観て。
再見。なんど観ても、色っぽい映画だなあ。しかし、俺が50を過ぎた今観ると、ヴィスコンティの作り手側の「家族」という組織への願望がよくわかる。偽りの血族と崩壊、そして死。「死」を、これは現実からの逃避と見るか、個人の美学と見るか。う~ん。俺だったら、シルヴァーナ・マンガーノに抱かれて死にたいなあ。
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2015
3月
22
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石川淳一監督 「エイプリルフールズ」(一ツ橋ホール試写)を観て。
気鋭の脚本家だけに、けっこう期待してたのだが…何故うまくいかないのだろう。ロバート・アルトマンの「ショート・カッツ」の様に。発想や展開はとても面白いのに。テレビドラマのサイズなんだよなあ。しかし、その中でも寺島進の俳優としての立ち方は、郡を抜いていた。お得意のヤクザ役はもちろんハマってるのだが、娘との別れのシーンや、最後に子分へ「ありがとうな」と告げるところなど、小津映画に通じるモノを感じた。モノ...
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2015
3月
21
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2015
3月
19
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マイケル・サーン監督 「ジョアンナ」(DVD)を観て。
古き良きスゥインギング・ロンドンを切り取った…ってカンジかなあ。ヤリマン娘のワガママ珍道中映画。ラストのオチは、どこかで観たような…あっ、「シベリア超特急」だ!
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2015
3月
18
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マイケル・ウィンターボトム監督 「イタリアは呼んでいる」(ショウゲート試写室)を観て。
グチャグチャくだらないことを喋りながら、ベチャベチャと下品にメシを喰う男2人の珍道中…の話。配給会社の方々、申し訳ないけど、そう感じてしまいました。だって「アメリカン・スナイパー」とハシゴして観てしまったのです。これは、喰いあわせが悪かった。胃が痛くなるほどの激辛ラーメンを大盛りで喰った後に、イタリアンフルコースは食べれません。俺が悪かった。映画は1日1本にしよう。
クリント・イーストウッド監督 「アメリカン・スナイパー」(渋谷TOHO)を観て。
全編、肩がこる程の緊張感があふれる映像。戦争を知らない子どもたちだけど、人を殺して傷つけて良いものか、悪いのかぐらいなら分かっているつもりの世代だ。俺は。今、日本でも毎日のように親殺し、子殺しといった事件が発生し、なんだか「殺人」が慣れっこになってしまって、あまりニュースに刺激を感じなくなってしまっているのが正直な現実だと思う。いつだか、30代のTVのコメンテーターが、赤ん坊のことを「それはひとつ...
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2015
3月
15
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フランク・ダラボン監督 「マジェスティック」(MX2)を観て。
コメディータッチかと思ったら・・・おっ、最後は「スミス都へ行く」かあ。結構、骨太だなあ。ああ、この監督、「ショーシャンク」の人だ。これはお見逸れ致しました。
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2015
3月
13
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奇妙な果実制作委員会 「奇妙な果実」(シアター711)を観て。
幕開け。小太りの女がスナックらしきカウンターに独り。大きなせんべいを噛み砕き頬張る。 最高に下品だ。オープニングなのだから何かこの芝居全体を表すことなのだろうけど、品が無いのは頂けない。暗転が多い。多過ぎて感情が途切れる。引き込まれようとするのだけれども、ノッキング状態になってしまい残念。客席から舞台前ツラが角度的に見えないのでストレスが溜まる。尺上げれば良かったのではないのだろうか。近頃、大義...
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2015
3月
06
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大森立嗣監督 「まほろ駅前多田便利軒」(DVD)を観て。
「探偵物語」+「傷だらけの天使」-痛快さ-猥雑…といったカンジ。ちょいと説教臭いのが俺には苦手なタイプ。片岡礼子ちゃんの、コロンビア風俗嬢っぷりが良かったけど。あ、若手刑事役の三浦誠己が、一発だけのヤンキーブリブリセリフで存在感を発揮。いいねえ、この人。それと、久しぶりに吉井有子も出来てきたし。
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2015
3月
04
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THE BLACK-50 「橋本潤を偲う会」(吉祥寺STAR PINE'S CAFE)を観て。
ライダースの革ジャン、ソフト帽、リーゼント、グラサン。気合いの入った往年のロッカー達が吉祥寺に集まった。これ、先日、下北沢で執り行われたシーナさんの通夜ン時と同じ景色だ。そりゃそうだ。潤ちゃんも博多出身のバリバリロッカーだったからなあ。もちろんのこと全員輩ばかりなんだけど、ルックスに反した「潤!見てるか!?」「潤!待ってろよ!」などいうセンチメンタルで叙情的なMCコメントには泣かされる。ロックン...
ダグラス・ジャクソン監督 「同居人 背中の微かな笑い声」(VHS)を観て。
なんじゃこりゃ。映画じゃねえじゃん。しまった。テレビ映画だった。ドナルド・サザーランドの髭の風格にダマされて借りてしまったぞ。気合いの入った回の「相棒」の方がマシ。
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