大倉順憲さんの日記
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2014
11月
29
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山田洋次監督 「幸福の黄色いハンカチ」(NTV)を観て。
追悼の気持ちがこもりながら観てしまったのに、武田鉄矢のコメディ・リリーフぶりに笑った。凄いリハをやったんだろうなあ。何回観てもラストはホロッとさせられてしまうのは、映画の力もあるのだろうけど、誰も待っていてくれない自分自身の境遇を鑑みてなのか。 撮影中、高倉健が「これは、お帰りなさい」がテーマだと呟いていたという、武田鉄矢の証言が秀逸。
佐々部清監督 「六月燈の三姉妹」(中野新人監督映画祭)を観て。
再見。2回目だけど、だんだん愛着がわいてきた感がある。吹石一恵、吉田羊、徳永えり。今、話題の女優を並べた、企画の西田聖志郎さんのヨミが効いている。いや、効いて欲しい。ラストの親父の涙には、また泣かされた。たくさんの人に観て欲しい。
ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督 「チェイス!」(試写会)を観て。
シカゴで撮ったインド映画。2時間半は、ちょいと長いんじゃないの。アクションは面白いンだけどさ。サーカスと銀行強盗とねずみ小僧は、ボリウッド映画らしい設定。ここで「双子ネタ」なのかと思ったが、カタストロフィーとも言える結末には驚いた。でも死ぬこたあないんじゃないの?
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2014
11月
27
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降旗康男監督 「あなたへ」(ANB)を観て。
再見。やはり大滝秀治さんのエッジ感あふれるセリフが身に刺さる。健さん、亡くなってしまえば、前回ロードショーで初見したときの批評もぶっ飛んだ。何か指針を失った感があるなあ。
THE COLLECTORS TOUR 2014 "DA! DA!! DA!!!" (東京・Zepp Diver City)を観て。
11/22(土) 「ロックンロール フォーエバー!」ラストの加藤さんのMCが心に沁みた。いや、感動的だった。キンクスの言葉らしいのだが、もう加藤さんの言葉になっていた。54才。スゲエよな。
話芸集団ぷれさんぽうず 朗読舞台「母の法廷」(内幸町ホール)を観て。
11月21日。 脚本・演出:高橋いさを ショーマの高橋さん、きっとストレート・プレイをやりたいんだろうなあ。朗読じゃなくって。 日芸の先輩、後輩にあたるのせいなのか演出に遠慮が見えたが、アテガキなので、キャラクターが浮き出ていた。近藤サトさんの弁護士役。ああ、こういう女性弁護士いるんだろうな、と思わせる。
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2014
11月
24
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クリストファー・ノーラン監督 「インター・ステラ―」(試写会)を観て。
父さんは必ず帰ってくる。かあ。五次元の世界まで行ってしまうとはなあ。本棚から本が落ちるサインの答え合わせやオープニングのインタビュー・シーンのリピートは、とても面白かったのだけど、2時間50分はちょいと長い。なんとか2時間で語れないものか。映画館でもう1回チャレンジしてみるか。
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2014
11月
19
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アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督 「バベル」(NTV)を観て。
「バベルの塔」かあ。うまいこと付けたなあ、タイトル。前半、スリリングな展開でドキドキしながら観るのだけれども、エンディングが何だかサッパリしない。ラストカットが役所さんと菊地凛子なのは、日本側のスポンサーの力関係か?それにしても、菊地凛子の圧倒的なキャラクターと存在感に感服。堂々としてるよなあ。
成瀬巳喜男監督 「めし」(VHS)を観て。
原節子のことを“永遠の処女”と当時は謡っているいるけど、俺には全然そんなふうには見えないなあ。だからといって、あばずれじゃあないけど。そういうキャッチフレーズだったんだろうけど。小津の「東京物語」のときにもあったけど、少し困った気持ちを押し隠すような表情が好きだ。今の女の子は、困った困ったと直球で表現しすぎる。顔だけでもわかるのに、口でも「困った」「メンドくさい」とホザキヤガル。あ、これが永遠の処...
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2014
11月
05
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小林聖太郎監督 「かぞくのひけつ」(DVD)を観て。
しまった。これ、以前に観てた。ま、いいか。 「男と女はなんでいっしょになろうとするんやろう」 うんうん。わかる。俺もそれが永遠の疑問だ。人生は懐疑だ!
大森立嗣監督 「さよなら渓谷」(DVD)を観て。
ちょうど今、中村文則の「最後の命」を読んでいたところなのだけど、性の原体験って、そんなにいつまでも残るものなのだろうか。50を過ぎてもなお貪欲な俺は、もういちど原点に戻ってみるか。そんなバカなことを考えながら観てしまった。 大西信満の沈黙が良い。地面を足の裏で確認しながらのように歩くさまが良い。「キャタピラー」やった甲斐があったんだなあ。真木よう子、好きなんだけど、吊り橋歩いてると「ゆれる」を...
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