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大倉順憲さんの日記

  • 2013

    1月

    24

  • 廣木隆一監督「軽蔑」(DVD)を観て。

    中上健次原作だから、ロケ地は和歌山だろう。たぶん新宮市。歌舞伎町と新宮の路地。いいんだけどなあ。主演女優さん、かなり深いとこまでさらけ出してくれてるからイイんだけど、高良健吾と大森南朋が取り合ったり路地中の男たちがヤリたがったりするほどまでのイイオンナには見えない。惜しい。海辺の燃え上がる洋館の中で佇む緑魔子さんに10点。こんなシーンが似合う女優は他にいないぞ。高良健吾が初めてイイ俳優だと思った。...


  • 2013

    1月

    21

  • THE COLLECTORS“NEW YEAR CHAMPIONSHIP”LIVE(渋谷クアトロ)を観て。

     ド派手なピンクのペイズリーというか、サイケというか、ビートルズの映画「イエロー・サブマリン」の衣装というか、こんなの特注で作らなきゃ無いのとちゃうのというスーツで、ボーカルの加藤ひさし氏登場。細身のダークスーツのギター古市コータロー氏、渋めのグラサンでキメたベース小里誠氏、エッジっぽい印象を受けるドラム阿部耕作氏。見た目のバランスが良い。静と動、オッサンと子供、傲慢と繊細、不良と優等生、などなど...


  • 2013

    1月

    18

  • ベン・アフレック監督「アルゴ」(ヒューマントラストシネマ渋谷)を観て。

     おーっ!アラン・アーキンを久しぶりに観たぞ。「暗くなるまで待って」だ。いいねえ。出てくるだけで画面が引き締まる存在感。ジョン・グッドマン、いいねえ。登場のBGに使われたストーンズの「LITTLE T&A」がまたシブい。こんなオモシロイ(と云っちゃ不謹慎だけど)事件が本当にあったとは知らなかった。ベン・アフレック、よく監督しながら主演をつとめたなあ。脱出する飛行機が離陸した時、心の中でガッツポーズ...

    入江悠監督「SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」(DVD)を観て。

    PART1で無名の俳優たちが奮闘して、あまりにも秀作だった為に、PART2は如何なモノかとちょいと敬遠してたのだが、驚くほどの傑作だった。メインの女優、山田 真歩に目が離せない。冒頭のババクサイ下着での寝起きシーン、配達バイクでの疾走、特にラストの「こんにゃくラップ」にはジーンときた。ラップって、黒人しか成立しないと思っていたが大間違い。ン日本語、日本人でもいいんだ。エンドロールの踊り(?)も秀逸...


  • 2013

    1月

    13

  • 千葉泰樹監督「へそくり社長」(DVD)を観て。

     「社長シリーズ」の第1作、とあったから観たのだけど、なんだかタラタラしたテンポでイマイチ。越路吹雪の尻の下にひかれている森繁もイマイチ。いや越路吹雪と合ってないのか。 なんだか暗いもんなあ。コーちゃん。今では考えられない役柄、わがままオネエチャンを演じた八千草薫に目が釘付けになる。

    李闘士男監督「ボックス!」(TV)を観て。

     平成の桜木健一(と俺が勝手に名付けている)市原隼人主演の浪速のボクシング映画、ときたら、「どついたるねん」「ロッキー」「ボクサー(寺山修司)」の焼き直しだろ・・・と思ってたのに、最後は不覚にも泣けた。あかん。やっぱりストレートなスポ根浪花節に弱いわあ。 浪速の街の人々役のエキストラの使い方が秀逸。さすが西成区出身の李監督。ボクシング部を辞めて、ちょいとグレた時の市原の衣裳には笑えた。そうそう、...


  • 2012

    12月

    28

  • 豊田四郎監督「駅前旅館」(DVD)を観て。

    森繁40代前半でアブラがのった頃だ。1955年~58年には「夫婦善哉」「猫と庄造と二人のをんな」「警察日記」「次郎長三国志」「社長シリーズ」そしてこの「駅前シリーズ」第1作に出演していたということになる。(他にもまだまだ出ているけど)こんな役者が他にいるか?番頭の客引きの口上、呑み屋での淡島千景とのやりとり、淡路恵子の誘い方…絶品だ。フランキーと伴淳が出てるのに霞んでしまう。唯一、山茶花究のヤクザ...


  • 2012

    12月

    24

  • ロバート・ローレンツ.監督「人生の特等席」(渋谷ヒューマックス)を観て。

     82歳!クリント・イーストウッド。弟子が監督するというので出演したこの男気。ウィキによると、3回の結婚と隠し子、愛人にソンドラ・ロック。娘と同世代の新しい嫁。ああ素晴らしい。こんなジジイになりてえや。しかし、82まであと30余年。どうやって食いつないでいくのか。それを考えると・・・ジジイになるほど頑固でいいんだ。若い奴のいうことなんか聴かなくっていいのだ。


  • 2012

    12月

    14

  • 劇団道学先生公演 「あつ苦しい兄弟」(座・高円寺1)を観て。

    あつい編 作:桑原裕子 演出:青山勝 苦しい編 作演出:中島敦彦 「人生突然何が起こるかわからないけど、まあ皆さん元気で生きていこう!」てなカンジの中島節でまとまる。もうちょっとグロテスクなグサッとくる話があっても、とは思ったけど余計なお世話か。井之上さんのオカマ、ちょっとハマり過ぎてた感が。なんだかんだ云って、作家の桑原女史と中島さんが、いちばんクイヌケでさらってた。やはり役に楽に(?)...

    ウェイン・ワン監督「地上より何処かで」(NTV)を観て。

     スーザン・サランドンがはまり役。たぶん、こういう「奔放に生きる」というチャンネルが、彼女自身にとって出しやすいんだろう。「テルマ&ルイーズ」みたいに。でも、そんなにセクシーには感じないんだけどなあ。ティム・ロビンスも、若いのに乗り換えたか?ナタリー・ポートマン、17才ン時か。これ。確かに末恐ろしや。10年後に、あの「ブラック・スワン」になるのだから。女優は化ける可能性が未知数だから、わからない。...


  • 2012

    12月

    03

  • エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督「最強のふたり」(新宿武蔵野館)を観て。

    OPのスリリングなカーチェイスと警察をケムにまくシーンで、二人の人物紹介をしてしまう巧さ。音楽「セプテンバー」の入るタイミング。こりゃ、カッコイイ。フランス映画じゃないみたいだ。フィリップの誕生会。退屈なクラッシック演奏会の後、ドリスがEW&Fで踊りだす。「さあ、皆踊ろうよ!今日はフィリップの誕生日なんだから」には泣いた。 障害者と介護者の関係はとて難しいと思う。俺はボランティアは嫌いだ...


  • 2012

    11月

    27

  • ウディ・アレン監督「恋のロンドン狂騒曲」(試写・シネマート六本木)を観て。

     開演前の場内アナウンス(影)。若い女性の声で「天才監督ウディ・アレンが贈る、ケイメイ・シュダツなラブ・コメディ」と聴こえる。「軽妙洒脱(ケイミョウ・シャダツ)」だろ!誰か教えてやれよ。それもチラシのまんまのコピーだし。  物語。アンソニー・ホプキンス、ナオミ・ワッツ、アントニオ・ヴァンテラスが出るので、大期待しておったのだが、肩透かし。陳腐なエピソードしか出てこない。ウディ・アレン、久々の駄作...


  • 2012

    10月

    20

  • 渡辺正悟監督 『駄作の中にだけ俺がいる』を観て。クロスレビュー

    1960年代後半のこと。僕の先輩俳優Sさんが、寺山修司氏に食事に誘われたことがあったという。場所は、ニューヨークのレストランだ。当時、貧乏俳優だったSさんは、当然寺山氏にゴチソウしてもらえると思い、腹一杯食べたら、突然寺山氏から「おい、逃げるぞ」と耳打ち。猛然とダッシュ。Sさんも、ニューヨークの街を全力で駆け抜けたそうだ。寺山氏にとっては、それも日常の“演劇”であり“アート”だったのだろう。日常...


  • 2012

    10月

    09

  • 北野武監督「アウトレイジ ビヨンド」(新宿ピカデリー)を観て。

     前作と比べて、暴力と痛みは“野球”のシーン以外、あまり語られてなかった。何か物足りなさを感じる。復活して帰ってくる男が、北野武だからか?一番オイシイところを持っていったからか?加瀬亮のブッチギレタ演技、中野英雄のショボクレヤクザが凄みを出していく姿が印象に残る。セリフの無い高橋克典が、いかにもセリフの無いという演技をしているのが気になる。端々にまで中堅どころの役者さんたちを使っているせいなのか、...



大倉順憲

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大倉順憲


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