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大倉順憲さんの日記

  • 2013

    3月

    18

  • 石井聡互監督「狂い咲きサンダーロード」(DVD)を観て。

    たまに観たくなるんだよなあ。この映画。初めて観たときは、山田辰夫さんはホンモノの暴走族のアンちゃんかと思った。陽典さん若いなあ、19歳ぐらいか。謎の武器商人役のガイラさんも、怪しいオッサンだ(今もだけど)。卒業制作で、よくこんなアナーキーな映画を撮れたもんだ。南条さんはどうしてんだろう。


  • 2013

    3月

    11

  • 成瀬 巳喜男監督 「放浪記」(DVD)を観て。

    「私は宿命的な放浪者である。私は古里を持たない…したがって旅が古里であった」 宿命かあ。何故か、憧れに思うところがあるけどなあ。定住って苦手だから。  高峰秀子はバケモノかと思うほど変身する女優だ。これがあの「カルメン故郷に帰る」と同じ女優さんなのか。これだから女優はオソロシイ。クワバラクワバラ。ケーシー師匠が一目惚れして、芸名にしたのもわかる。(それほど化けていたのだろう)宝田明が憎らしいほ...


  • 2013

    3月

    08

  • カビール・カーン監督「タイガー~伝説のスパイ~」(試写)を観て。

    「ボリウッドの007」とインチキ臭いコピーだったので、あんまし期待せずに観たのだけど。いやはや痛快。なるほどインドの007だった。若林豪さんとジョージ・クルーニーのバッタモンみたいな俳優が主役のスパイ。ヒロインの女優も、ナイスバディでエロさグンバツ。  「そんなアホな!」「んなワケないやろ!」とツッコミを入れたくなる、アクションシーンの展開も、次々矢継ぎ早にやってくるからスリル満載。イイ塩梅でダ...


  • 2013

    3月

    03

  • kanikuso present オムニバス公演#2「秋のき 冬のゆ」(上野ストアハウス)を観て。

     あれは一昨年だったろうか。旧友が出演するというので作・演出が岩松了さんの芝居を下北沢スズナリに観に行った。劇場に入ったら、何かヘンな緊張感が漂っている。客入れの音楽が掛かってないのだ。作る側の思いがこもり過ぎたBGMを聞かされるより、静かでこれもまたオツなもんだと思っていたのだが、芝居が始まったら徹頭徹尾、ワケが分からない。内容が。全員日本語で喋っているのに、何をやっとるのかサッパリわからんのだ...


  • 2013

    2月

    26

  • 百々和宏とテープエコーズ / 早川義夫と佐久間正英 LIVE(渋谷クラブクアトロ)を観て。

     伝説のニューロックの先駆者、早川義夫の「からっぽの世界」「サルビアの花」を初めて生で聴いた。一時期、本屋さんを生業にしていたと聴いていたのだが、見事な復活だ(とっくにしていたのかも知れないが、知らなかったもんで)。あの狂気を孕んだブンガク的な歌唱法は、いまだ健在だった。百々ちゃんがリスペクトしているのが良く分かる、よく伝わってくる、暖かい良いステージだった。暖かくてユルイのだけど、タマシイの叫び...

    フランシス・コッポラ監督「ゴッドファーザー」(DVD)を観て。

     何回観てるんだ、これ。少なくとも10回は観てるんじゃないか。でも観るたびに良い。 今回は、クレメンザ役にリチャード・カステラーノ。ポーリーを殺害するシーンで、殺した後、手下に「銃は置いていけ。ケーキは持ってこい」と命ずるセリフ、これ本人のアドリブだったそうな。これはきっといつかどこかで使わせてもらおう。

    降旗康男監督「ホタル」(DVD)を観て。

     ああ、この続編が「あなたへ」なんだ。まあストーリーは違うけど。  井川比左志さんの孫役、水橋貴己がイイなと思ったら、もう女優を引退していた。それも賢い選択なんではないだろうか。高倉健さん映画って、どれも皆脇の役者さんが健さんに気を遣って盛り立てているようで・・・ちょいと如何なモンかなと。まあそういう設定になってるんだけどさ。


  • 2013

    2月

    22

  • 若松孝二監督「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(DVD)を観て。

     この映画の中で出てくる「総括」「自己批判」という言葉で、22年ぐらい前にやっていた芝居の稽古を思い出した。主演女優のKの芝居が、我ら演出部の思うとおりに行かず(彼女にとって初舞台だったのだけど)、僕が住んでいた豪徳寺のアパートに演出家と1週間程二人きりで同居させて、朝から晩まで指導したことがあった。20代前半の嫁入り前の女性と子持ちの30過ぎの男をだ。朝起きたら、僕と制作の男が梅が丘公園に連れ出...


  • 2013

    2月

    21

  • 御法川修監督「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(試写)を観て。

     本編が始まる前に、監督のトークショー。たっぷり30分。MCの女性が居たのだが、99%監督の独演会。映画の説明から講釈になり・・・いや、自己開発セミナー勧誘の為の講演会のようだった。MCとの簡単な質疑応答でよかったのに。もうおなかイッパイ。ようやく始まった本編は1時間45分程なのだが、もう疲れてしまって、とても長く感じられ、試写会のスポンサーである結婚相談所のPVのような内容に感じられた。試写会の...


  • 2013

    2月

    20

  • ACCEPT旗揚げ公演. 「ぐるり」. (シアターブラッツ)を観て。

     笑福亭鶴瓶の「スジナシ」をたまに観て、いつも考えることがある。即興劇は曲者の役者と売れっ子の落語家がやるのでそれなりにオモシロいのだが、劇が終わってから、モニターで見返しながら感想を云うコーナーがある。あれって観たくないんだけど。俺としては。もちろんTV番組の構成上必要なのはわかるけど。即興劇に説明は要らない。役者達の感性と創造力と瞬発力、構成力の戦いだけでいい。いや、それだけの真剣勝負をやられ...


  • 2013

    2月

    17

  • スタンリー・ドーネン監督「シャレード」(TVK)を観て。

     ヘップバーンが、数人の男達(悪役)に翻弄されるかのようで最後には勝っちゃうパターンの映画といったら、「暗くなるまで待って」ってのがあったなあ。30過ぎのヘップバーンと還暦目前のケーリー・グラントが出来ちゃうってのがなあ・・・ラストの数分、TV用に無茶なカットがしてあったようだけど、TVKのこの日曜の枠は良いぞ。

    グ・スーヨン監督「ハードロマンチッカー」(DVD)を観て。

     この松田翔太といい、柄本明さんの息子さんといい、なんて自然な演技をするんだ。昔は「親の七光り」なんて云ってたけど、今はそんな否定的なカンジじゃ云わないし。やっぱりDNAってあるんだなあ。安藤サクラも良いし。蟹江敬三さんの娘さんも良いし。北村和夫御大の息子さんもしかり。あ、仁科貴も、もちろんいいぞ。(タカシガンバレ!)  不良の青春グラフィティっちゅうのには、俺にとっては懐かしさと、いまだに憧れ...


  • 2013

    2月

    13

  • トム・フーバー監督「レ・ミゼラブル」(新宿ピカデリー)を観て。

     「泣ける泣ける」「泣いた泣いた」と世間の評判がうるさいもんだから観たけど。う~ん。どこで泣くんだろう?ワンパスです。    確か小学2年の時、原作を子供用に訳した「ああ無情」を読んだ。そこで前科モンの身分証明書は黄色いので、どこへ行ってもすぐマエが分かって雇ってもらえない・・・というエピソードだけ、いまだに何故か覚えている。生まれて初めて、「差別」を感じたときだ。 人を差別すると、また自分...

    マキノ正博・稲垣浩監督「血煙高田馬場」(VHS)を観て。

     ん~。当時は、血わき肉おどって観たらしいのだが…バンツマがスタコラサッサと走ってるのと、西村晃が若くて初々しいのだけが印象。焼き直しの「決闘高田馬場」の方だろうか。オモロイのは。


  • 2013

    2月

    04

  • 山田洋次監督「東京家族」(新宿ピカデリー)を観て。

     橋爪さんの「かあさん。死んだぞ」で涙腺が切れた。ほとんど原作と一緒なのだが、(次男と嫁の設定以外)ラストに「小津安二郎に捧ぐ」とだけあるのは如何なものか。共同で脚本を書いた「野田高梧」の名前はどこにも出てこないのが、少し残念。メイキングで観たかぎりでは、けっこう監督にしぼられてた呑み屋での小林稔侍さんと橋爪さんのシーンが、ジンと来る。蒼井優の朴訥な演技とチャリンコの乗り方と、1シーンだけ出演した...

    小津安二郎監督「お茶漬の味」(DVD)を観て。

    「夫婦はお茶漬のようなもの」・・・って、そうかあーっ!胃に悪いぞ。木暮実千代の憎たらしい(ひっぱたいてやりてえぐらいだ)妻。けなげで忍耐一筋の夫、佐分利信。いやあ、佐分利信は良かった。後年は、ニヒルで無口な強面、重鎮役ばっかだったけど。お茶漬けねえ。小津監督の理想じゃないのか。そういえば、この木暮実千代の様な女性と数年付き合ったことがある。ああ、思い出したくも無い。書きたくもないぞ。(いつかきっち...



大倉順憲

ゲストブロガー

大倉順憲


月別日記